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年が近い人同士のグループはあったが、いじめはなかった(笑)

――『セーラー服を脱がさないで』もご存じありませんでしたか?

渡辺:知らなかったですね。その前に深夜に放送していた『オールナイトフジ』の流れからメンバーになった人たちがいるといったことも後から知ったんです。もしかしたら地方では放送は遅れて放送していたのかな?

――実際におニャン子クラブのメンバーになってみて、いかがでしたか?

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渡辺:部活みたいな感じでしたね。「番組に行けば誰かに会える」ような。

 

――既に、先輩おニャン子の方々がいらっしゃいましたが、グループのようなものはあったのでしょうか?

渡辺さん:わりと年齢層が幅広いというか、高校生から大学生までいてね。当時の5、6歳差って結構大きいじゃないですか。だから、グループとか……、今思えばできてたのかな? 年齢の近い人とか、オーディションに受かった時期が近いとか、そんな感じだったと思います。先輩後輩、多少気を遣う部分もあったかもしれませんが、皆さんが想像するような陰湿ないじめはありませんよ(笑)。

『バレンタイン・キッス』でバックコーラスを任されるも

――渡辺さんは、おニャン子クラブとしての活動と、ソロとしての活動を並行されていらっしゃいました。

渡辺:当時は生放送の歌番組も多かったし、雑誌の取材も定期的にあって、常に雑誌担当者が2人くらい横にいる感じだったんです。歌は、3か月に1枚シングルを出して、半年に1枚アルバムを出すサイクルでした。歌詞を覚える時間もなかったので、車で移動するときはもちろん、レコーディングスタジオに向かう途中に、その日レコーディングする曲を覚えたこともありました。レコーディングスタジオに歌詞が送られてくるまで待機して、歌詞が届き次第すぐに歌う、なんていうこともあったんです!

 

――常にスピードとの闘いというか。

渡辺:だから、スケジュールが合わなくて、おニャン子の新曲の振り付けを覚える練習にもなかなか参加できなかったんです。学校が終わって、生放送の5分前に現場に入って、その5分間で振り付けを覚えてください!っていうのが普通でした(笑)。スタッフさんから「今日は、端っこの方で踊っててくれればいいから」って言われて、前で踊っているメンバーの振りを見ながら踊ったり……。たまに、振り付けを間違える人もいたけど、それはそれで許される雰囲気だったかな(笑)。