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まぁ、自分でも、今思えばよくやってたなって思いますよ。寝ないで学校に行ったり、体調が悪くても点滴を打ってステージに立っていたり、過酷でしたね。今はムリです(笑)。
マンションの屋上にファンが勝手に住んでいたことも
――当時は今に比べて個人情報の意識も曖昧な時代だったかと思います。渡辺さんの人気が高まるにつれて、ファンの方の過熱した行動もあったとか。
渡辺:フジテレビの前で、私の住所とか電話番号を売っていたのは、ちょっと困りました(笑)。誰かが5000円とか1万円で個人情報を売っていたらしく、家に電話も掛かってきてね。常に電話が鳴ってるから、受話器をずっと上げているときもありました。オートロックがついてないマンションに住んでいた時期があって、ドアを開けたらファンの方が立っていたり、ひたすらピンポンされ続けたりと、色々大変でした。
――それは1回、2回のことではなかった…?
渡辺:毎日。
――毎日…!
渡辺:ただね、お家に帰るのは寝るだけで、ほぼ家にいなかったの。だから、特に気に病むことはなかったのだけれど。一応交番に見回りもお願いしましたが、私が居ても居なくても、常にファンの人達がマンションの外で待っていて。私の住んでいたマンションの屋上に入り、段ボールで家を作って、勝手に住んでいた人もいたんですよ。
(撮影:深野未季/文藝春秋)
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