辻 個人的には、ハチミツですね。スウェーデンは、寒冷気候でありながら南部に養蜂に適した広大な土地がありまして。スウェーデン単体で、この時期に約4000トンのハチミツが取れるんです。
熱を加えていないので、ハチミツ本来の栄養素が損なわれず、栄養豊富ですし、日本のハチミツと比べて非常にクリーミーな味わいがありますね。
辻 また、ミツバチの生態を尊重して作られているのも特徴の一つ。ハチミツはミツバチが好む花によって、味や色、香り、食感が異なるため、季節によって商品も変わります。例えば「初夏」なら、リンゴやラズベリーなど果物の花から採取されたハチミツ。「晩夏」なら、クローバーやリンデン、ヘザーの花から採取されたハチミツ、といった具合に。そうした変化も楽しみながら、味わってほしい商品です。
――ありがとうございます。それでは、最後にこれから人気が出そうなスウェーデン料理について教えてください。
辻 ザリガニはどうでしょうか。スウェーデンでは、ザリガニ漁が解禁される夏の期間に、ディルと塩で茹でて、アウトドアで食べます。スウェーデンのザリガニは臭みがなく、ロブスターのような食べ物ですね。
辻 また、日本でお米といえば主食ですが、スウェーデンではクリスマス時期にデザートとしてミルク粥に使用します。
辻 クリスマスが基本ですが、季節外でもスーパーなどで買えるくらい日常的な商品ですね。言われないとお米と分からないくらい、おいしいです。オススメですよ。
INFORMATION
8月21日にシュールストレミング缶の開封・実食を行うイベント「世界一臭い!?を食べて、地球の未来を考えよう」が東中野区民活動センターで開催予定。開催時間は10時30分~14時で参加無料。お気に入りの服での来場は控えてほしいとのこと。参加は自己責任で。