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「じゃあキスしてみる?」これでもかとイチャつき

 晴川シンタの同名コミックを原作に据え、内藤秀一郎×瀬戸利樹が主演を務める『先輩、断じて恋では!』は、BLドラマレーベル「トゥンク」第2弾作品。正面から「BLドラマレーベル」と謳うだけに、そこに迷いも言い訳もなく、第1話からキスシーンが登場する。

 メイン2人は、経験豊富で人当たりの良い(チャラい)天才CGデザイナーの柳瀬淳(内藤)と、その会社に新人として入社してきた無表情で不愛想な金田優希(瀬戸)。柳瀬は金田の教育担当となり、親しくなろうと接するが、マウスを持つ手に自身の手を重ねて指導するなど、傍から見ると、だいぶ行き過ぎである。

『先輩、断じて恋では!』(番組公式SNSより)

 それに対し、「もっと距離をとってください」「あまり触らないでください」と冷たく頑なな態度の金田。しかし、実は金田にとって柳瀬は入社のきっかけとなった憧れの人で、“神”。緊張で固くなってしまうからこその不愛想だったのだが、そうした本音が第1話終盤で早々に発覚する。しかも、憧れていたと聞いた柳瀬の反応はといえば、

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「好きってこと?」

「じゃあキスしてみる?」

 なぜそうなる⁉と部外者は思うが、2人の世界ではそれは案外自然なこと。しかし、逆にそこから「あのキスの意味は?」(金田)「嫌われてないかな」(柳瀬)と不安になりつつ、2人の関係性はぼんやりした状態のまま、徹夜の仕事を通じて接近。さらに、終電を逃してのお泊り、お約束のパジャマ姿、柳瀬の特殊なポッキーの食べ方への「尊い!」という金田の“推し”目線(もはや存在まるごと全肯定)、1個のパフェのシェアなど、これでもかというイチャつきぶりを見せてくれている。

ポロっと本音「イケメンに抱かれてーなーって」

 一方、漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作をもとに描く、音楽グループ「超特急」草川拓弥のドラマ初主演作『みなと商事コインランドリー』(テレビ東京系)は、恋に臆病なアラサー男子とピュアすぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリーだ。

『みなと商事コインランドリー』(番組公式SNSより)

 アラサーの湊晃(草川)が管理人業を営むコインランドリーに、イケメン高校生・香月慎太郎(西垣匠)が来店したのが2人の出会いで、初対面時の湊の心の声は「タイプ……だな」。

 湊がジュースを渡し、後日お礼として慎太郎がまさかの手作りクッキーを持って来たところから交流が始まり、すぐに「湊さん」「シン」と呼び合う仲に。しかも、熱中症になったシンを家に連れて帰り、介抱するうち、高校時代の自分の願望について、「そりゃ、イケメンに抱かれてーなーって」という本音が思わず漏れてしまう。そこでゲイだと語ると、シンは驚いて走り去るが、後日傷ついた湊のもとに現れたシンはきっぱりと言う。