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2022/08/01

genre : ニュース, 社会,

 盛土の上のホームに新快速電車が滑り込む。さすがナンバーワンの駅だけあって、たくさんの人が降りていく。ホームで電車を待っているお客も多い。それもなんだか、若い人ばかりのようで……。

 

 というのも、南草津駅は立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)の最寄り駅。駅からはシャトルバスなどが出ていてそれに乗り継ぐ必要はあるが、少なくともこのBKCのおかげで学生たちが盛んに南草津駅を使い、おかげで滋賀県ナンバーワンの座を確保したのだ。

コロナ禍で「ナンバーワン」の座を明け渡したのは…?

 南草津駅が開業したのは、いまから30年もさかのぼらない1994年9月のこと。BKCの開設はその半年前で、すなわちほとんど完全に立命館の学生たちのための駅として誕生した(もともと草津市の新都心構想があったようで、新駅設置にあたっては市民から建設費用の募金も受けている)。

 そういうわけで、南草津駅のホームもその周りも、若さ溢れる学生たちで賑わっている。2020・2021年度とナンバーワンの座を明け渡したのは、コロナ禍でオンライン授業にでもなったためなのかもしれない。

 
 

 BKCへのバスが出ている東口は、バス乗り場が張り付いている大きな広場があって、それを取り囲むように商業施設やマンションが建っている。駅開業前の航空写真を見ると、東口駅前広場一帯には池があったようで、それを埋め立てた上に広がる新しい町だ。

 

 数は少ないながらも居酒屋などもあるし、駅前からも見えるのはスーパーマーケットの西友だ。学生だけでなく、この周囲のマンションに暮らすファミリー層にとっても安くて便利な西友はありがたい(そういえば関西ではあまり西友、見かけませんね)。

 

1日9000人だった利用者が3万人まで増えた理由

 BKCとは反対側の西口はどうだろうか。こちらも駅の外に出ると圧倒的なまでのタワマンたちに囲まれた町。駅の正面では新しいマンションが建設中だし、少し歩けば東横イン。東口と比べると商業施設の類いは少ないし、駅から離れるにつれて空き地も目立ってくるとはいえ、充分に立派なベッドタウンらしい光景が広がっている。

 
 
 

 開業直後、1995年度の南草津駅の1日平均乗車人員は約9000人。その頃の駅周辺はまだまだ開発が緒についたばかりで、9000人のほとんどが当時出来たばかりの立命館大学の関係者だっただろう。

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