Q 欧州中央銀行11年ぶりの利上げ…過去にはどんなことがあった?
欧州中央銀行は7月21日の理事会で、政策金利を0.5%引き上げると決めたことが話題になっていました。利上げは11年ぶり、上げ幅にいたっては2000年以来22年ぶりの大きさだと言われています。
進むインフレ対策が目的だという説明をよく見たのですが、11年前や22年前には何があったのでしょうか? これほど「~ぶり」があいつぐと気になるのですが、今ひとつよく分かりません。(20代・女性・会社員)
A ITバブルにリーマンショック…気がつけば…
22年前は、アメリカのITバブルがはじけて世界経済が不況になった後、少しずつ景気が回復を始めたので、おそるおそる金利を上げ始めていました。
11年前は2008年のリーマンショックによって世界経済が深刻になり、EU(欧州連合)の欧州中央銀行は景気回復のために金利を大きく下げていました。
その後、EUは低金利を続け、景気回復を目指していましたが、今回の国際的な物価上昇でインフレになることを恐れ、金利を引き上げたのです。
結果、先進国で低金利を継続するのは日本だけになってしまいました。