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止まらない第2、第3の事件…10代の被害者は3年で10倍以上に
この事件以後、デジタル性犯罪に対するより厳格な処罰を求める声が高まっており、国会でも「N番部屋防止法」などの関連法案が成立した。だが、第2、第3の事件は今もまさに韓国のネット上で発生し続けている。
21年10月には、Twitterで男性1人と女性9人を勧誘してわいせつ動画を制作し、イギリス発祥のSNS「オンリーファンズ」に流通させる事件が発生。これは、ユーザーが自由にわいせつ動画を販売できることで有名なプラットフォームだ。犯人はここを利用し、1年間で約4億5000万ウォンもの収益を得たという。
N番部屋事件で警察の監視が強まったテレグラムにかわり、わいせつ動画の頒布に米国に本社を置く「ディスコード」が使われているという報道もある。
一方、女性家族部傘下の「韓国女性人権振興院」の集計によると、女性人権振興院に相談が寄せられたデジタル性犯罪の被害者は18年に1315人、19年に2087人、20年に4973人と、3年間で3.7倍に増加した。そしてこのうち10代の被害者は111人から1204人へと、同じく3年間で10・8倍にも急増している。