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静香バッシングとマシャロス…“地味婚化”に拍車かけたワケ

 芸能人同士の挙式や披露宴に、マスコミのカメラが入り華々しく報じられるのが当たり前だった昭和から、どうも様子がかわってきたのが平成の結婚かもしれない。2000年(平成12年)12月5日に入籍したのが、当時SMAPの一員だった木村拓哉と工藤静香だ。

 

「11月23日、スポーツニッポンに“妊娠”をスクープされ、その日のSMAPコンサート後の木村の会見にはマスコミが300人も集まった。国民的人気のジャニーズアイドルの“授かり婚”には、ファンの叫び声が聞こえてきました」(前出・スポーツ紙芸能記者)

 当時は、ふたりはサーフィン仲間からの交際発展などと報じられた。

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「静香もミュージシャンや俳優などを相手に恋多き女性だったし、木村にも9年間も交際していた一般人の恋人がいた。だが、木村がその彼女と破局したという噂を聞きつけた静香は、ふたりの共通の行きつけのバーに連絡をしたんです。『別れたのなら私が』と、積極的に攻めていったのは静香のほうでした」(同前)

 あっという間に工藤の実家に木村が出入りするように。サーフィン旅行にも堂々と行くようになり、追いかけてきたマスコミのカメラにも笑顔でツーショットを撮らせるようになったのだ。

 だが、「授かり婚」だったこともあり、また双方のファンの気持ちも鑑みたのか、それまでのスターたちのような大々的な結婚式や披露宴は挙げていない。

 もう一組、平成のビッグカップルの結婚といえば、2015年(平成27年)9月の福山雅治と吹石一恵の結婚だろう。突然の発表は、生放送中の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)のテロップで流され、スタジオがどよめいた。

 

 長年独身を貫いてきた福山。2012年に「FRYDAY」が、吹石がキャリーバッグにいれたペットのウサギを連れて福山のマンションに通う姿を報じたことがあったものの、決してツーショットを撮らせることがなかった。

「自分と付き合っていることを吹聴しない、というのは福山の女性選びの条件のようなものでした。それまでの恋人たちも誰も一緒の写真は撮られていない。そんな状況を堪え抜いた吹石と結婚を決めたものの、やはり結婚式や披露宴を大々的にやった形跡はないんです」(同前)

 それでも影響は大きかった。福山の所属事務所の株価が瞬間的に下がり、ネットの世界では「マシャロス」(福山の愛称・マシャを失ったという意味)を嘆く声であふれたのだった。