中森明菜、小泉今日子、早見優、松本伊代ら、大物アイドルを数多く含む“花の82年組”のひとり、堀ちえみ(55)。 

 3人の子供を抱えながら仕事にも打ち込んだシングルマザー時代の苦労、3回の結婚を経て子供7人の大家族となった日々、大家族をまとめ上げている原動力について、話を聞いた。 (全3回の1回目/2回目を読む)

堀ちえみさん

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2011年に2度目の再婚。9人家族に

ーー1999年に1度目の離婚をされて、当時8歳、6歳、5歳だった男の子3人を抱えたシングルマザーに。芸能活動もされていたので大変だったと思いますが、1日のスケジュールはどんな感じだったのでしょう? 

堀ちえみ(以下、堀) 朝早いレギュラー番組に出る日やロケに出る日は、朝一番に子供を幼稚園に送っていって仕事場へ。幼稚園のない日はベビーシッターさんに来ていただいて。

 シッターさんの費用だけでも大変で、その費用のためにまた朝早くから夜遅くまで働く、みたいな。いまはコロナだから考えられないですけど、ロケが終わったらスタッフと打ち上げもしていましたし。クタクタになって夜中に帰って、また次の日の朝早くに起きて、お弁当を作って、幼稚園に送って。その繰り返しでしたね。 

 朝から夜中まで働いている私の姿を見て、上の子3人は「芸能界だけは入らないでおこう」って話していたって言ってました(笑)。 

ーー2000年に再婚されて、同年に四男がご誕生、2002年に長女がご誕生して7人家族に。シングルマザーではなくなったとはいえ、やはりお子さんが5人というのはヘビーだったのではないかと。 

 下の子たちが生まれた時は、上の子たちの学費にお金がかかるタイミングでもあったから、私が前よりも忙しい思いをして働いていた時期ですね。東京でも仕事をしていたから、住んでいた大阪から東京に向かって週の半分は東京にいたりもしました。 

 でも、一番下の子が小学校に上がるまでは、絶対に終電に乗って大阪に帰って、次の日に始発に乗って東京に向かう、みたいな。だから、深夜の1時に自宅に着いても、子供たちは寝てるから、手を握って一緒にちょっとだけ寝て、朝5時には家を出て、始発で東京へ向かって。そういう生活を何年か続けていましたね。 

 

ー一上のお子さんたちや下のお子さんたちとの接し方ですが、どうしたって年齢が下の子たちのほうを構わないといけませんよね。その際に上の子3人に寂しい思いをさせてしまっているなと考えてしまったりは。 

 そういうのがなくて。お兄ちゃんたちも下の子たちと年が離れているからこそ、すごくかわいかったみたいで相手をしてくれていたし。お父さんが違うことも、本人たちのほうがちゃんと自覚していましたね。そういう姿を見ていて「ああ、恵まれてるなぁ」って。 

ーー2011年に再々婚された際は、ご主人にもお子さんが2人。子供7人の9人家族に。食事の量は当然ものすごくなるわけですよね。