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堀 やっぱり、無理をしちゃいけないんだなって。どんな夫婦にでも、どうしても我慢できない価値観の違いってあるんですよね。私って意外とワーッと言えないタイプなんです。グッと呑み込んでスルーしたり、言われたまま耐え忍ぶ、みたいな。ほんと、言いたいことを言えずに我慢して体を壊すか、どんどん溜め込んでいってバーッと爆発しちゃう。
主人とはそれがないんですよ。言いたいことが言えて、頭ごなしに否定をされないで受け止めてもらえる。そこは、やっぱり相性だったのかなと。それに、そもそも我が家って全員が互いに依存していないんですよね。
子供もいてよかったとは思っているけど、子供って親のものではない。この世に生命を誕生させたからには愛情をもって、目を向けて、一生懸命育てるけど、いかに手を離すかが大きな課題になるというか。なので、うちは子供たちと仲は悪くないけど、かといってベッタリでもない。
親子も、子供たち同士も、夫婦も助け合うけど依存してない。そこに尽きるんじゃないかなって。
写真=杉山拓也/文藝春秋
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