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「そんなことを言うなら死ね」ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出のすべてを経験した「ホス狂いYouTuberあおい」の超壮絶人生

『ホス狂い〜歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る〜』 #2

2022/08/20
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 福井からひとり、東京にでてきたあおいさんには友達もおらず、とにかく、寂しかった。声をかけてきたミカさん(仮名)とは、すぐに仲良くなり、一緒に「ホスクラ通い」をするようになる。

「当時は中野坂上に住んでたんですけど、坂上から新宿までは、地下鉄丸ノ内線で2駅です。歌舞伎町がめちゃくちゃ近いから、そこまで行って飲むようになって、ミカさん以外にも、どんどん友達が増えていった。歌舞伎町にいけば、いつも誰かしらいる。とにかく寂しかったから、同年代の女のコの知り合いが増えていくのが楽しくて。あっというまに生活の中心は歌舞伎町になったんです」

1年半足らずで「ホストクラブ100店舗」を踏破

 上京してから、まだ1年もたっていない。あおいさんは、当時の一日のスケジュールをこう振り返る。

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「夜の7時になったら歌舞伎町に来て。初回いって、その日いい人がいたら、飲みなおしするか、しないかして。アフターしてもらって、帰る。一緒にいく“ホスクラ友達”とは、初回でお金使わずアフターできるかとか、一日で何人のホストとアフターできるかなんて競争してましたね。

 1日で、初回に3店舗行くという日も多々ありました。朝も夜も両方行っていましたから、ホストクラブ100店舗を踏破するのに、1年半もかかりませんでした(笑い)」

歌舞伎町 写真はイメージです ©iStock.com

 当時、歌舞伎町には約300店舗のホストクラブがあった。18歳の少女は、1年半でその3分の1を歩き抜けたのだ。

 まるで「道場破り」だ。そんなハードな遊び方をしていたあおいさんにもまた、他のコと同じように「この人じゃなきゃ……」という「担当」があらわれる。初回で入った店で、“大好きな人”と出会ったのだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

「そんなことを言うなら死ね」ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出のすべてを経験した「ホス狂いYouTuberあおい」の超壮絶人生

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