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「たばこもテレビも一生懸命作っているし、なくならないと思うんです」喫煙者でテレビマン・坂上忍(55)が世の中“ダメ”に言いたいこと

坂上忍さんインタビュー#1

2022/09/13

 1972年に子役として芸能界にデビューし、約50年にわたり活躍を続けてきた坂上忍さん。『いいとも!』の後を継ぐかたちではじまった『バイキング』では、MCとして2010年代の昼時のフジテレビを主戦場に戦ってきた。

 その『バイキング』が終了して約半年。仕事のきっかけから秋田のたばこ農園を訪れた坂上さんは、“当事者”として体験したこの10年の社会の変化について語り出した――。

MCとして最前線に10年、坂上忍が「いま思うこと」とは…

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――葉たばこ農園ではおつかれさまでした。たばこは身近な嗜好品であるにもかかわらず栽培過程を意外と知らないと感じたのですが、農業体験してみていかがでしたか。

坂上忍さん(以下、坂上) 農業が大変だということはおぼろげに感じていたんですけど、一端ではあるものの、その苦労を知ることはできましたね。

 収穫の際、素人考えだと葉を全部刈ってしまえばいいのに、丁寧に下から2枚ずつ段階を経て手でもいでいったり、また干すのにしても細かい工程がある。昼夜問わない管理も含め、サラリーマンなら完全に労働基準法に反しているなと思いましたね(笑)。ちゃんと作ろうと思えば思うほど、休む暇がない。だからもっとたばこを大事に吸わなきゃいけないなって。

――農家であり、また職人でもあったと。

坂上 そうですね。お世話になった茂木さんは職人気質の方で、大変だけれども楽しいとおっしゃっていたのは印象的でした。また、軽トラでふたりで移動したとき訊いたんですけど、やったことに対する対価もきちんと得られているというし、やっぱ仕事である以上そうじゃなきゃいけない。

――たばこは普通に販売されている商品でありながら、ここ近年は逆風にさらされています。愛煙家の坂上さんとしては、やはり思うところがありますか?

坂上 もちろん、たばこの煙が苦手な方や受動喫煙の問題もあるので、マナーを守ることはもちろん、ルールを作って分煙など住み分けをすることは必要だと思います。けど、ちゃんと最低限のマナーさえ守れば、もう少し寛容に見て欲しい。喫煙者にしてみれば、吸える場所もなくなって税金も上がって、それでも十分に受け入れてきたのに、この流れは果たしてどこまで行くんだろうって心配になりますよね。

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