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2022/09/01

 どういうことかというと、私自身がコロナになった時に痛感したんですよ。コロナに罹ると、異常に体力を消耗する。体力を消耗すると、当然だけど、なにもできなくて。私でさえ体がまともに動かなくて、シャワーに5日間も入れなかったんです。「パパがシャワーに入らなかったのはこれなんだ」って。

 パパが病気になって介護を経験したけど、気持ちまではわからないわけ。でも、パパはシャワーに入りたくなかったんじゃなくて、入れなかったのが、今となってはわかるんです。パパに「なんでシャワー入らないの? 汚いよ?」って言ってしまったこともあって、申し訳なかったなと思って。

 母だけじゃなく、私も含めて高齢者になって、ましてや病気にでもなったら、階段の家は絶対に向かないなって。

ペンキの塗りなおしで100万円…高額な維持費

ーーアンナさんの年齢だと、そういう経験がないと実感できませんよね。リノベーションに掛かった金額って、どれくらいでしたか?

アンナ デザイナーさんにお願いして、バスルームはイタリアから水回りのパーツを取り寄せたんですよ。メーカーでセットになってるものとかじゃなくて。

 せっかくやるなら素敵に仕上げたかったので、4階だけで700万円ぐらい掛けたんです。もっともっと掛けようと思ったらできるんだけど、さすがにそれ以上はちょっと。

リフォームした2階のバスルーム(梅宮アンナさんのインスタグラムより)

 あと外装も。ペンキ代も100万ぐらいだけど、足場を組むのが高くて。シャッターも古くなっていたから、シャッター代も100万ぐらい。まだまだ直さなきゃいけないところはあったんですよ。

リフォーム中の真鶴の家(梅宮アンナさんのインスタグラムより)

ーー草木の剪定など、敷地の管理費は。

アンナ 年30万ぐらいだったかな。

ーー結構な額ですね。そうなると働く目的が家のためになってしまいますね。

アンナ 正直、この1、2年は自分の洋服とか買ってなくて。すべて、おうちに持っていかれちゃうんですね。それでも「これが東京にある家だったら楽しかったのかもね」って、いつも言ってました。

2021年10月に取材した、当時の梅宮アンナさん宅の様子

 べつに東京が大好きっていうわけでもないんですよ。大変なところもあるから。でも、あらためて東京を出て、東京のよさがわかったというか。いままで東京がいいと思ったことはなかったけど、それはなにもかもが当たり前だったから。その当たり前に感謝しなければいけないなって、今回はつくづく思ったし。

ーーエコキュートの配線が切れてしまったと仰っていましたが、ほかにリノベーションでなにか問題はありましたか?

アンナ すごい大変だったことはなかったけど、半導体や建築資材が入ってこなくなった。それで予定の納期より2年経っても終わらなくなったの。