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「アンナさんは一切表に出なくていいから。僕の目に狂いはない」梅宮アンナ(50)が明かす、〈真鶴の家売却〉の裏に“敏腕不動産屋の存在”

梅宮アンナさんインタビュー #3

2022/09/01
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「アンナさんの希望の額で買いたい」その矢先に…

ーーTさんのおかげで、真鶴の家は新たなオーナーとなった御夫婦のもとへスムーズに。

アンナ 「買いたいです。アンナさんのご希望の額でどうですか? キャッシュでいいです」と仰ってくださって。でも、その矢先にあることが発覚したんです。

 あの家が建っている土地は、もともとAさんという方が持っていたものでした。そのAさんがお金に困って、Bさんからお金を借りたけど、返済期日までにお金を用意できなかったので、Bさんが土地を担保としてもらうことになったんです。

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 それで、よくある話なんだけど、36年前にパパがあの土地を買う際にBさんは買い戻し特約というものを付けたまま売ってしまったんです。本来はAさんからBさん、Bさんから梅宮辰夫に土地の所有権が移る時に、それを抹消してなきゃいけないの。抹消しないまま36年間が過ぎて、パパに代わって私が売るとなったら、買い戻し特約が付いたまま売れないということが判明したんです。

 せっかく登ってきた山から落とされた気持ちになって。Tさんの前で「どうしよう。せっかく欲しいって言ってくれた購入者に会えたのに!」ってワンワン泣いたの。「仮に裁判をやったとして、いつまでかかるの?」と聞いたら「最長で半年でしょうか」と言われて。「嘘でしょ。ここからまた半年、私は逃れられないの?」って。

 

ーーオーナーの御夫婦にとっても想定外だったでしょうね。

アンナ Tさんに「お願いだから、このことを伝えてください。それで駄目だったら、仕方ないから」と言ったら「ちゃんと正直に言ってみましょう」って。そうしたら、その御夫婦は「それも引き受けます」って仰ってくれたの。こういうケースだと普通はちょっと嫌になって逃げちゃうから、中々ないことなんです。

 いろいろ調べたんですが、結局、Bさんは消息が掴めなかったんですよ。裁判所に行って「もうBさんはいなくて、これこれこうなんです」と報告しました。おかげでこのままいけば、買い戻し特約は9月には抹消できると思います。

ーー家の受け渡しですが、銀行の応接室みたいな部屋に通されて、通帳に入金されるのを確認したりしますよね。

アンナ それがオーソドックスなやり方なんですけど、私は現金で受け取れるようお願いしました。「どうします?」と聞かれて「たぶん一生見ることがないから、見てみたいです」と答えて。それで、「いいですよ」と返答がきて。あんなお金、いままで見たことがない光景でした。そしてすっごい重かった(笑)。

 手付金も現金でご用意いただきました。新オーナー御夫婦はそこもすごくて、手付金って大体3パーセントぐらいなんだけど、10パーセントを持ってきていただいて。

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