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「アンナさんは一切表に出なくていいから。僕の目に狂いはない」梅宮アンナ(50)が明かす、〈真鶴の家売却〉の裏に“敏腕不動産屋の存在”

梅宮アンナさんインタビュー #3

2022/09/01
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「百々ちゃんの学校とか、これからお金が掛かるでしょうから。そういうのに使ってください」と気遣っていただいて。それが不動産屋さんのオフィスで初対面した時です。

ーー現金を受け取りに行かれた日って。

アンナ 7月4日。

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ーーアメリカ合衆国の独立記念日じゃないですか。

アンナ そう。しかも、たまたま大安でした。

交流のある人を招いて「好きなものを持っていって」と

ーー真鶴の家を出たのは、いつになりますか。

アンナ 6月28日が最後でした。あの家にあったものすべては持ってこれないので、真鶴や湯河原で交流のあった方々をお招きして「好きなものを持っていって」って、お皿とか持って帰ってもらいました。

 大きいワインセラーもあって、中身は買い取り業者に電話して、取りにきてもらいました。オーパス・ワンのマグナムみたいな高級品から、1,000円くらいのものまでいろいろあったけど、誰も飲まないから価値もわからないし、それでいいかなと。

ーー「この家を大事にしなきゃいけない」というお父様からの無言の圧力みたいなものがあったと仰っていましたが、受け渡し後に真鶴の家が夢に出てきたりとか。

アンナ 出ないです(笑)。ただ、そういう無言の圧があったからこそ、一個一個の行動をパパに見られているとは思っていて。なんか、パパが亡くなってから、私、真面目に生きてるとは思うんですね。

 

 恥ずかしい話ですが、若い頃、1人で暮らしていた時に電気代とか払い忘れて止められたことがあったんです。その時パパに「おまえ、なんなの? 芸能人なんだから、そういうのやめてくれないか」と怒られて、それでも私は「後でいいか」っていうダメな後回し人間だったんだけどね。 

ーー東京に戻るのを喜んだクラウディアさんのご様子は?

アンナ 平均年齢80歳の方が集まる会があって頻繁に行ってますし、東京に戻ったらなにもかも自分でやるようになりました。もう、朝から家にいないもん(笑)。1人で美容院にもネイルサロンにも行ってるし。真鶴にいた時のママとは、明らかに違って。そうしてくれることによって、子供も助かるじゃないですか。

 それで、ときどきママのお世話をすると、ご飯をおごってくれるの(笑)。

ーー現在は仮住まいの状況ですか。

アンナ そうです。賃貸です。真鶴の家を売却したお金で新しい家を購入するのがベストだったんだけど、なんせ東京は高くて買えないです。2人や3人が住める家を買おうとしたら、都内は無理でした。でも、「それでも東京だな」っていうのが、真鶴で得た教訓でした。

 高齢になればなるほど都会のほうが住みやすいんだなというのは、ママとパパを見ていてすごく思いました。