文春オンライン

2022/09/01

 私、結構弱腰だから「Tさん、落とした中に大丈夫な人がいるかもしれないじゃないですか」と言ってみたら「大丈夫です。僕の目に狂いはありません」ってキッパリ。で、「この方は間違いないです」って言って、本当にちゃんとした方を連れてきてくれました。それが今年の4月か5月だったかな。桜がまだ少しあった時期。

 それで「契約があったとしても、最終的な契約金が自分の口座に入るまでは絶対安心しちゃ駄目ですよ」ってTさんに念を押されたの。「途中で気持ちをふわふわさせないで」って。

実は以前…購入者との“不思議な縁”

ーーでは、その方が購入された。

アンナ 1回、内見されて。で、不動産はご縁なんだなと思ったのが、購入された御夫婦の奥様は、私たち家族が乃木坂に住んでいた頃にうちのママと話したことがあったんですって。その御夫婦はワンちゃんを多頭飼いしていて、うちのママが「こんなにたくさん飼ってるの?」と話しかけたそうなんですよ。

 それは後になって、Tさんに教えてもらったの。「お母さんとお会いしたことがあるみたいですよ」「ほんとに?」って。内見には私は立ち会わなかったんですけど、そんなふうに過去に接点があったそうなんです。

 とにかくTさんは「アンナさん、お父様がちゃんと喜ぶような人を見つけましょう」って。

 2021年10月に取材した梅宮アンナさん宅の様子

ーー価値がわかる人じゃないと。

アンナ 最終地点がどうであれ、私が決めていた額を下回ってはいけないなとは思いました。けれども、銀行からは「土地評価が低い」とか「36年も経っている」と言われてしまって。海外ではリノベーションすると価値が上がるんですけど、日本の法律って価値が下がるようになってるんですよね。

 家の価値をわかってくれる人、「年数が経ったら……」とか考えない人、それとローン購入も難しい家だから、キャッシュで買える人じゃないと。

「ここはいい。築年数? 土地評価? 関係ない、関係ない。これがいいんだ」っていう感覚は、外国人の方のほうが持っているんですよね。なので、「Tさん、きっと外国の人だよ。外国の方連れてきて」とか話してたんだけど(笑)、Tさんは「アンナさんと価値観の似ている方を連れてきますから」と言われて。

ーーその価値観を具体的に言うと?

アンナ リビングからの景色を高く評価してくれること。景色はいいけど、崖の上に建ってるから危険かもと考える方もいました。真鶴の家の下って石で、地球が割れない限り壊れないぐらい頑丈なんですけどね。