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「私は樺太で生を受け、今年で52歳になる無所属廃人ですが…」芸人・鳥肌実が語る「過激すぎる右翼芸」誕生秘話

「私は樺太で生を受け、今年で52歳になる無所属廃人ですが…」芸人・鳥肌実が語る「過激すぎる右翼芸」誕生秘話

鳥肌実さんインタビュー #1

2022/09/10
note

「私の知名度も地に落ちたなと…」

――玉井雪雄先生の漫画『オメガトライブ』に出てくる元・暴走族総長の梶秋一というキャラクターは、鳥肌さんがモデルになっていると聞きましたが。

鳥肌 そうですよ。梶くんの元ネタは私です。随分と前ですが、作者の玉井さんともお会いした事があります。

『オメガトライブ』(玉井雪雄 著)の登場人物・梶秋一

 ところがですね、漫画が売れて、梶くんが有名になり過ぎて、こないだ、とんでもない書き込みをネットで発見したんですよ。

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「鳥肌実って、オメガトライブの梶くんのコスプレしてる人でしょ?」と。本家本元が、バッタもんのコスプレイヤー扱いとは、いやいや私の知名度も地に落ちたなと。大体、メディアが私の存在を一切無視して蔑(ないがし)ろ状態に……(興奮して、アイスコーヒーを一気に飲み干す)。

自家用車は霊柩車、車検に苦労

――そういえば、自家用車は宮型の霊柩車でしたよね。

鳥肌 財政難で売りました! いや違う、廃車にするのに逆に30万取られました。とにかく維持費がかかり過ぎて、普通の駐車場は貸してくれないでしょ、縁起が悪いからダメだと。

 となると、霊柩車専用の倉庫が要りますし、古いアメ車ベース(1970年式リンカーン)ですから、あっちやこっちがダメになってきて、結局、断腸の思いで手放しました。気に入って乗っていたんですがね。狛犬や十二神将まで追加で取り付けて。

日比谷野音のステージで、クリントン大統領の特大ポスターに切りかかる鳥肌さん(本人提供)

 最初、自分で練馬の陸運局に乗って行きましてね、無理やり車検を通したんです。白ナンバーの自家用登録で。いやー、苦労しましたよ。陸運局の人間に「自家用霊柩車は過去に前例が無いからダメだ」って言われて。葬儀屋さんは皆、緑ナンバーの業務車両ですからね。

 いや、これは通勤で普段使いするんでと、言い張って、何とか3ナンバーの自家用で通しました。

――たしか、霊柩車で全国ツアーを回っていましたよね?