文春オンライン

2022/09/18

「さっき会社にいたら、主催女性から電話があって。『男性が足りない。ぜひ、来てください』って。仕事は午後からでも、どうにかなるから、いっちょ抜けてきた」

「ぶっちゃけ、俺は彼女が欲しいから」

 常連のユウイチさんが、適度に仕切る形で男女6人での会話が進んだ。

 アヤさんは、専業主婦で子どもは小学生の女児ひとり。その娘と韓国男性グループのBTSにはまっている。住まいは千葉。コロナ禍でずっと巣ごもりしていて、久しぶりに羽を伸ばしに来たそうだ。

 隣に座っている学生時代からの友人メグミさんが、数年前から既婚者合コンに参加。そしてアヤさんを誘うようになった。他のサイトを含めて、アヤさんはもう5、6回、こうした場に来ている。道理で初参加の僕よりも余裕がある。

 こんなことを聞き出していると、ユウイチさんが、テーブルの全員に声を掛けた。

「みんな結婚しているのに、今日参加している理由、言い合おうよ。ぶっちゃけ、俺は彼女が欲しいから。ここで出会えたこともあるし」

パートナー探し熱は高め

 さすがに常連だけあり、割り切り方が潔い。メグミさんは「アタシは少し前に彼氏と別れて、また探している。前の彼ともこういう会で会ったから」。こちらも、数年来の経験者だけのことはある。アヤさんは「私は旦那ともう終わっているから、寂しくて。メグミの話を聞いて、参加するだけならいいんじゃないかと。とは言っても、いい人がいたらどうかな。お互いの気持ち次第かな」。

 残る女性のサチさんは「最近、旦那と子どもだけの世界だから、つまらなくて。女性だと500円で、お酒も飲めて、ご飯も食べられる。彼とかは、まあ、ゼロじゃないけど、お得なランチという感じかな」。

 スーツ姿のタカシさんは、「まずは飲み友達が欲しい。彼女とか贅沢は言わないから」。僕は「取材」と言う訳にはいかず、「タカシさんと同じ感じ」と逃げた。

 やはりパートナー探し熱は高めだった。サイトでは「人生を豊かにする集まり」などとうたうが、実態はもっと生々しい。

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