「日本の晩婚化、未婚化の解決の糸口になる」
参加者の多くはこれまで同様に韓国人と日本人だったという。
「ソウル市内のホテルで行われた前夜祭で、日本の教団関係者が挨拶する場面があったのですが、合同結婚式について、『日本の晩婚化、未婚化の解決の糸口になる』と語っていたのが印象的でした。元衆議院議員の武山百合子氏も参加し、挨拶をしていました。式当日は、近隣のホテルに泊まった参加者たちが次々とバスで会場に運ばれていき、会場ではウエディングドレスにタキシード姿の男女が至る所で記念撮影をしていました。物販コーナーも設置されていたのですが、かなりの人が並んで賑わっていました」
物販コーナーでは韓鶴子のサインが入った結婚指輪や、文鮮明の誕生100周年と韓鶴子との結婚60周年を記念した選集のセットが販売されていたという。
韓鶴子が登場すると、会場は総立ちで割れんばかりの拍手が起こり、むせび泣く人も…
この時執り行われた式典は、第一部「天地人真の父母天宙聖婚60周年記念式」、第二部「2020天地人真の父母孝情天宙祝福式」、第三部「孝情文化祝祭」の3部構成になっていた。第一部は文鮮明と韓鶴子の結婚60周年の祝賀イベントだったという。
「会場が暗くなると、文鮮明と韓鶴子の結婚と業績を讃える壮大な映像が流れました。その後、8人の異なる宗教者が一つの桶にそれぞれ水を注ぎ、『すべての宗教の心が一つになった』と宣言される演出がありました。これは統一教会が掲げる“統一運動”の一つの柱で、宗教者が団結して世界平和を実現する“超宗教”の思想を表すものだったようです。その後、満を持して韓鶴子が登場すると、会場は総立ちで割れんばかりの拍手が起こりました。彼女の姿を見て、むせび泣く人も散見されたほどです」
ここでは韓鶴子は結婚60周年を祝われる側で、貢物や記念品の盾を受け取り、ケーキ入刀などを行った。そしてイベントが終わると、韓鶴子は一度退出し、いよいよ、第二部の合同結婚式がスタートする。
その後、新郎新婦が誓いを立てる “聖婚問答”を経て、韓鶴子による祝祷が捧げられると、感極まって涙を流す参加者もいたという。指輪交換と結婚を宣言する“聖婚宣布”が執り行われ、儀式は終了した。