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子どもから「俺たちは見世物じゃない。こうやって晒されるのは嫌なんだよ」と…『石田さんチ』Pが悩んだ、取材拒否とヤラセ問題

『石田さんチ』プロデューサー・澤本文明さんインタビュー#1

2022/09/10
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誹謗中傷に対する子どもたちのケアと対処方法

澤本 お父さんやお母さんよりもやっぱり子どもたちですよね。多感な時期だったり、今なら子どもたちにも娘や息子がいたりもしますので、そこはより一層気を引き締めてやっています。

 誹謗中傷があれば「こういうの来てるんだけどよ、どうしてくれるんだよ」と連絡をくれるので、例えばツイートだったら「ツイートされた日にちと内容を全部くれ」と記録を取って、対処を日テレと相談しています。

 実際に開示請求まで行くことはなかなかありませんが、何かあればこちらが動くという信頼関係はあります。

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――密なコミュニケーションに裏打ちされた25年間なんですね。

澤本 やはり長時間一緒に過ごすから、お互いに病気をしたりするとすごく心配する間柄ですね。

 中林っていう25年間取材を続けているカメラマンが、今年の初めにステージ3の肺がんになったんですよ。石田家のみんなに「ガンになっちゃったから、しばらく取材は代役のカメラマンになる」って伝えたんです。

 お母さんやお父さん、兄弟のみんなが心配してくれたんですけど、中でも末っ子・隼司の奥さんが心配のあまり大号泣して。彼女が出産するときに中林カメラマンはずっと一緒にいたんです。いつ生まれてくるかわからないから24時間、隼司の家の前に車を置いて、スタンバイして。やっぱりそういう取材をしていると否でも応でも緊密な関係になっていく。そういうことの繰り返しで25年間石田家とやってきたんだと思います。

写真=佐藤亘/文藝春秋

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