山本幸三 自民党衆院議員・前地方創生相
「何であんな黒いのが好きなんだ」
YOMIURI ONLINE 11月25日
こちらも世の中を愕然とさせた超ド級の失言。自民党の山本幸三氏が同党の三原朝彦衆院議員によるアフリカ支援活動に触れ、「何であんな黒いのが好きなんだっていうのがある」と言い放った。
山本氏はすぐさま「アフリカを表す『黒い大陸』ということが念頭にあり、とっさに出た」「人種差別の観点は全くない。表現が誤解を招くということであれば、撤回したい」と謝罪したが(日本経済新聞 11月25日)、他意なく言っていることが差別につながっていると気づいていない事自体が大問題だ。ただし、山本氏は何のお咎めも受けていない。
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竹下亘 自民党総務会長
「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」
朝日新聞デジタル 11月23日
これもインパクトのある失言だった。そもそもルクセンブルク、アイルランドの首相やは同性愛者であることを公言している。ベルギーの前首相、アイスランドの元首相もだ。竹下氏は彼らのパートナーを宮中晩餐会に出席させないというのだろうか?
「日本国の伝統には合わない」という言葉にも驚くしかない。貴族、武家から庶民に至るまで、日本ほど同性愛が浸透していた国は珍しいとさえ言われている。江戸文化研究者で法政大学総長の田中優子氏は「恐らく日本文化についてほとんどご存じないにもかかわらず知っているような気分をお持ちで、伝統の定義は『私の意見に合うもの』なのだろう」「政治家が、民主主義国家の根幹にかかわる『人権』や『ダイバーシティー(多様性)』の意味を理解していない」と痛烈に批判した(毎日新聞 12月13日)。
竹下氏はその後「言わなきゃよかった」と述べたが、己の不明を恥じるのではないところに暗澹とさせられる。
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前原誠司 希望の党 衆院議員
「ストイックさと、雄弁さに感銘を受けました」
ツイッターより 12月18日
最後はこの発言を。極右思想の持ち主で、フェイクニュースを次々と発信してきたスティーブ・バノン氏を囲む夕食会に出席した前原氏のツイートから。前原氏とともに民進党から希望の党に合流した長島昭久氏の「いくらなんでもバノンはまずい」(ツイッター 12月19日)とセットにすると、より味わい深い。こんな人が野党第一党の代表を務めていたのか……と思うと、ため息が出る。来年は良い年でありますように。