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「ニジマス70匹を自宅のお風呂場に干したら…」20代で引退予定だったグラドル(31)が“干物グラビア”で世界から注目されるまで

干物グラドル・吉野七宝実さんインタビュー #1

2022/09/11
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競輪場で歌って踊るアイドルからグラビアへ

――運がいいですね。そこからは、どんなアイドル活動を?

吉野 初めは、競輪場で歌って踊るアイドルユニットに入っていたんです。ただ、当時はメジャーなアイドルさんも雑誌でグラビアを披露する時代になっていたので、「自分もいずれグラビアをやるのかな」と思っていましたね。

――そして実際にグラビアをやることになるんですね。やってみていかがでしたか。

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吉野 アイドルは「みんなで力を合わせて頑張ろう」ってチームワークを求められる部分もあるけど、グラビアは個々の魅力を生かせるんですよね。それが楽しくて。

©鈴木七絵/文藝春秋

 例えば、グラビアアイドルには巨乳の子もいるし、胸が小さい子もいる。ウエストが細い子、足がきれいな子、お尻に自信がある子......それぞれの魅力が確立されていて、他人と比べなくてもいいのがグラビアのいいところ。だからなのか、女の子同士で敵対心を抱くこともあまりないんです。

過激な仕事は小学生が下ネタを言う感覚

――グラビアを始めてから、いろいろなお仕事を経験されていますよね。

吉野 以前は結構、過激なお仕事もやっていましたね。番組の企画で、アキラ100%さんのお盆芸を真似させてもらったこともあります。

――抵抗はなかったんですか?

吉野 正直、わたしはエロいことをしていると思っていなくて。小学生が「これおもしろくない!?」みたいな感じで下ネタを言うときあるじゃないですか。それに近い感覚です。

©鈴木七絵/文藝春秋

――「周りの人を楽しませたい」みたいな感覚でしょうか。

吉野 そんな感じですね。「わたしのことを見て楽しんでくれる人がいる限りは、その期待に応えたい」と考えています。

 最初はそこまで「芸能活動に力を入れて、続けていこう!」と思っていなかったんですけど、アイドル活動やグラビアを通して、応援してくださるファンの方々がたくさん増えて。それが嬉しかったんです。だから応援してくれる人のためにも、求められたことに精いっぱい取り組むようにしています。

――しかし、一時期はグラビアアイドルを引退しようと考えていたんですよね。

吉野 27歳くらいのときですね。それまでレギュラー出演していたAbema TVの番組が終わってしまって。そのタイミングで、「もうグラビアの仕事はやりきったかな」と思っちゃったんですよ。DVDも出して、メディアにも出させていただいて。いろいろとお仕事をしてきたなかで、満足感もあったんです。

「ここから先の芸能活動に何か進展はあるだろうか」って考えたときに、具体的なイメージが湧かなかったので、芸能界を引退しようと思いました。