劇的なビフォーアフター写真がたびたびネットで話題になる人物がいる。ボディビルダーの“しらぴょん”こと、白石進氏(52)だ。
2014年から本格的にトレーニングを始めたという彼に、離婚後の荒んだ生活、筋トレに没頭するきっかけ、コンテストが導いた再婚について、話を聞いた。(全2回の1回/2回目を読む)
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「ガタイのいい人」のつもりでいたものの…
ーー実際にお会いして、写真で見るよりもがっしりしていて驚きました。ネットによくアップされている「ビフォー写真」のような体型になったのは、いつ頃ですか。
しらぴょん 社会人になってからですね。いちばん最初に働いた会社が外食チェーンの会社で、辞めるまでの2年間はプライベートな時間がほとんどなかったんです。転職して事務機器の営業周りを始めたら時間に余裕ができて、いままで忙しすぎた反動で飲むようになったんですね。そこから、どんどん運動しなくなっていって。
2001年に31歳で結婚して、それからは飲みに行く回数はだいぶ減りましたけど。
ーーどちらかというと、飲むほうがお好きだった?
しらぴょん 食べるのも大好きですね。奥さんにちゃんとしたご飯も作ってもらっていたので、酷い食生活を送っていたわけではなかったんです。ただ、運動していないのに、昔と同じようなものを食べていた。それが一番いけなかったと思いますね。
大学でアメフトをやっていて、その頃は夜中にラーメンを食べてもお菓子を食べてもぜんぜん太らなかったんです。逆に太りたかったくらいだったんですよ。いくら食べても、体重がちっとも増えなかったので。
ーーでは、その頃のマインドで食べていたわけですね。
しらぴょん そうです。食べたいものを、食べたい時に、食べたいだけ食べる。食生活を変えないまま運動量を減らしたら、どんどんと。
ーーふくよかに。
しらぴょん ただ、当時はふくよかになったとも小太りだとも思っていませんでしたね。私は身長が172cmなんですけど、当時の体重は83kgまでなっていて。それでも、昔スポーツをやっていたガタイのいい人のつもりでいたので。髪の毛もヘンテコリンだったけど、自分のなかではいい感じに仕上がっていると思ってましたから。
ーー薄毛も社会人になってから進行した感じでしょうか?
しらぴょん いや、社会人になってからではなくて大学時代。大学の時に頭頂部が薄くなっていたみたいで。自分ではわかってなかったんですけど、まわりは「危ない、危ない」って。まさか本当に危なくなるとは(笑)。
転職してから自分でも少し気になり出して、オールバックにして隠していたんですけど、固めすぎてよけいに目立っていましたね。で、結婚したあたりで、ちょっと短めにして。