スプレーは1回1万3000円…実は細かい「大会の規定」
ーートレーニング同様に、肌の状態にも気を使わないといけない。
しらぴょん ちゃんと焼いて、私は念には念を入れてスプレーも。セルフタンニングって自分で塗るヤツもあるんですよ。
大会に出る際は、この状態まで焼いた後に自分で塗って、一度シャワーで落として、次の日にもう一度塗って、本番前日に有料のスプレーをしてもらうっていう。私はその3度塗りで大会に出てます。
有料のスプレーは大会で指定されたサロンがあるんです。「ここかあそこで、ちゃんと受けてくださいね」という公認のサロンが。まぁ、1回で1万3,000円ぐらいしちゃうんですけど。
ーースプレーのタンニングは、どれくらい色を維持できるものですか。
しらぴょん 皮膚に浸透するので、1週間ぐらいは持つんじゃないですかね。2週間前にも塗っていますけど、今日は取れちゃっている状態ですね。
ーーコンテストといえば、オイルみたいなものは。
しらぴょん 私が出ている大会の団体は、ワセリン系のオイルを塗っちゃいけないんです。会場を汚してしまうということで。塗っていいのは保湿クリームだけ。たとえば、ニベアもワセリンが入っているので持ち込んじゃいけないとルールにあるんです。タンニングスプレーも会場を汚してはならないということで、前日スプレー、当日シャワーで落とすと決められているんですね。
公平性を保つためでもあるし、会場を汚さないためでもあると。
コロナ禍でできなくなった「アレ」
ーーフィジークへの出場回数は減ってきているとのことですが、現在はどういったカテゴリーに出場を?
しらぴょん ボディビルをメインにしています。さっきも話しましたが、フィジークは簡単に言うと“ジーンズが似合う男性”や“海の似合う男性”を選ぶコンテスト。ボディビルは、筋肉があればあるだけいい感じ。しっかりとカットが出れば出るほどいい。カットというのは、脂肪を落として筋肉を際立たせる意味なんですけど。もう、ひたすら首から下で勝負する。
ーーやはり大会では、すごい筋肉の方が登場すると歓声や掛け声があがるものですか。
しらぴょん ここ3年くらい、コロナで声を掛けられないんですよ。だから、拍手だけ。やりたいんですけどね。「○○選手、バランスがいい!」とか「肩がデカい!」とか。
やっぱり、声を掛けてもらえると出ている側もテンションがぜんぜん上がりますし、十数人の選手がステージに出てくると、審査員の方々はどうしてもパッパッパッパッとしか見られないんです。そこで「○番、いい胸してる!」とかワッと言ってくれることで、審査員も「オッ、この選手いいじゃん」と注目することもあるので、効果もあるんですよ。いま、それができないのは非常に残念ですね。