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「若い頃は甘い結婚生活を夢見るが…実際は小競り合いを繰り返す」水野美紀(48)がそれでも“楽しい世界”を想像して暮らす理由

『水野美紀の子育て奮闘記 今日もまた余力ゼロで生きてます。』より  #2

2022/09/20

 交際0ヵ月から42歳でスピード婚し、翌年、出産。俳優の水野美紀さん(48)が、突然はじまった怒涛の子育てを綴ったエッセイの第2弾『水野美紀の子育て奮闘記 今日もまた余力ゼロで生きてます。』(朝日新聞出版)を刊行した。ここでは同書より、「幸せは想像の中」を抜粋して紹介する。(全2回の2回目/1回目から続く)

水野美紀さん ©佐藤亘/文藝春秋

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舞台公演の楽しさ

 楽しいことの予定を立てている時が人生で一番幸せな瞬間の1つだ。 

 遠足の前夜が楽しいとはよく言ったもんだ。

 舞台の公演を打つにあたって、一番楽しいのはどこかと問われたら、ポイントはいくつかある。

 まずは、かなり初期段階のアイデア出し。セットや衣装、キャストなどのアイデアを自由に出してイメージを共有していく作業。

 これは楽しい。ただただ何の制約もなく自由に夢を語る時間。 

 「フライングやりたいね?」とか「こんな映像使えるかな?」とか「この人出演してくれるかな?」とか「こんな衣装作れるかな?」とか。

 その後、現実的に可能な予算枠の中に落とし込んでいかなければならないが、それは未来の自分に丸投げ。この段階では自由に夢を見る。

 この段階の想像の中で舞台に立っている自分はとても楽しそうだ。これ以上楽しくて素敵なことはないと思うくらいにワクワクしている。

 そりゃあもう、とにかく都合よく楽しいことばかり想像する。 

 その後にやって来るのはもう、産みの苦しみだ。いくつもの「大変!」を乗り越えて「プチ達成感」を得る工程の繰り返しだ。

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