宇宙人とさえ言われた大谷翔平とは違って…
「大谷は25歳になれば200億円超の契約が可能という評価を受けていた。アメリカではそこで晴れてメジャーに挑戦するとみられた。大谷の金銭面を度外視した早期渡米の判断は現地では理解に苦しまれ、宇宙人とさえ言われていた」(同代理人)
「MLBにいけるってなったら考えます」
高校時代にNPBを経由しないメジャー挑戦を目指すなど、早期のMLB移籍に強い意志を持っていた大谷に対し、村上は今年2月公開のYouTube上で、元ヤクルト外野手で先輩として慕った上田剛史氏から「メジャー目指してるの?」と問われ、「そこはまだ何とも言えないですけど、挑戦できる権利を誰しもが取れるわけじゃない。その権利を与えられたら……いけるってなったら考えます」と答えている。
その後、同3月には青木宣親(ヤクルト)、黒田博樹(元広島)、石井一久(楽天監督)ら元MLB選手を顧客に抱える吉本興業とマネジメント契約を締結したことも、今すぐではなく、近い将来に向けた準備の一環と受け止められた。
「これまで日本人は長距離打者の三塁手とか一塁手がメジャーで大成功を収めてないだけに、村上のようなタイプが高校時代から大リーグを目指すというケースは多くない。俊足巧打の外野手なら別だが、是が非でもメジャーとはならない。大谷のように契約面で不利になることを承知の上で渡米する可能性は現時点では極めて低い。25歳になれば鈴木(誠也=カブス)の5年総額8500万ドル(約101億円)を年数、金額共に優に超える契約が可能なので」(前出の代理人)
イチローもオリックス晩年は葛藤
となると、村上は当面、日本で“塩漬け”となる。
「村上はプロ入りから驚異的なスピードで成長してきた。日本よりレベルが高い投手がそろっているメジャーに行けば、まだ眠っている能力が引き出されるに違いない。伸び盛りの“旬”の今にメジャーに行くのがベスト」
と持論を語るのは元NPB球団監督だ。