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3位指名を受けるぐらいの実力も持っている
坂本は来季34歳で開幕を迎える。フルシーズン、正遊撃手でプレーするのは困難だ。ただ、若手が育っておらず、ある程度は坂本に頼らざるを得ない。加藤ならその負担を和らげることができる。二塁に定着した吉川尚輝を遊撃に回し、加藤を二塁に置く手もある。
「加藤は新庄監督が言うように根性もある。『うまい選手は要らない。強い選手が欲しい』と言う原(辰徳)監督好みの選手。環境が劣悪なマイナーを経験してきただけに、その好みに合う選手。停滞するチームに活を入れるにはうってつけと言える」(前出の代理人)
NPBではオリックスが02年にメジャー通算16勝のマック鈴木をドラフト指名するなど過去に、あっと驚く日本人大リーガーのNPB入りがあった。前出の代理人はこう予想する。
「田沢(純一)は社会人から直接メジャーに行った時に騒動になったいきさつから20年、待っていた指名はなかった。NPBの各球団はまだまだ保守的で、曰く付きの選手の獲得を敬遠するものだが、加藤にその心配はない。3位指名を受けるぐらいの実力も持っている。即戦力の内野手が欲しい球団の指名は十分に考えられる」
15年ぶりの日本人大リーガーのNPB球団入りは、ドラフトで独自路線を行く日本ハムか、なりふり構わない大補強に打って出そうな巨人か、新監督の阪神が待ったをかけるのか、それとも……。ドラフト当日の上位指名に要注目だ。