ついにスイカでクロダイが釣れた! 鱗がメタリックな輝きを放つことから「銀鱗」との異名を持つクロダイ、格好いい……。
都市伝説ではなかった、スイカでクロダイは釣れる
1匹目が釣れた後は、まさにバケツをひっくり返したようなスコールに見舞われ、ハネる様子は見られなくなったが、クロダイは立て続けにヒットした。アワセた途端から強烈な引きを見せ、またしても大型のクロダイを確信する。
足元の根際に潜られないように強引に寄せてネットイン。
ハネが見られなくても、沈んだスイカを食べるために集まっていたのだろう。
しかし、その後は荒天で釣りを中止せざるを得ず、4ヒット2キャッチで終了した。
静岡県ではミカンが餌になることも
そもそも、なぜクロダイはスイカを食べるのだろうか。
諸説あるが、どの地域にも伝わるのは農家が海に廃棄したスイカをクロダイが食べるようになったという説。餌付けによってスイカを餌と認識するようになったと考えると納得できる。
また科学的な裏付けはないが、スイカに多く含まれる「シトルリン」などのアミノ酸が海水に溶解して糖分とともにクロダイの味覚に刺さったという可能性もある。そうであればシトルリンは血管を拡張し血液循環を促進する効果が期待されるアミノ酸のため、健康意識高めなクロダイが増えたことになる(いや、違うか)。
スイカに限らず、静岡県ではミカンが餌になったりすることからも、鼻孔で果物の甘い香りをキャッチして餌と認識しているのだろう。
いずれにせよコーンやサナギ、岸壁から落ちてくる消しゴムまで口にするほど、クロダイは好奇心旺盛な魚である。
また変わった餌で調査した際は、その結果を記事にまとめたいと思う。
今回紹介したスイカ釣法は、YouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介していますので、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。
写真=ぬこまた釣査団(大西)