MiRichan 教訓にはしましたけど、自分が望んで施術をしたので失敗だとは思っていません。こういうことを話すと「整形に失敗した!」と言う人が必ずいるのですが、「その整形が成功か失敗か」は他人ではなく、自分が判断することだと思っています。
例えば、きちんと準備をして施術に成功したとしても、術後の顔が自分のイメージ通りじゃなければそれは「失敗」になってしまいますよね。逆に医者が施術に失敗したとしても、自分が術後の顔に満足できるのであれば、それは「成功」になる。
もちろん、機能的な障害が残ってしまうケースもあるので注意は必要です。でも、そういったすべてのリスクを背負って、自己責任で行うのが美容整形だと思っています。
「本当にその整形は必要なのか」とよく考えるべき
——それでは、そういったご経験も踏まえてご自身は「整形して良かった」とお考えですか。
MiRichan もちろんです。整形して可愛くなったことで、もっと自分に自信が持てるようになったし、ずっと挑戦したかったお仕事のチャンスも巡ってきた。
そして私にとって一番良かったのは、内面が変化したこと。「外見が可愛くなった分だけ、中身も伴うように生きないと」って思うようになったんですよね。せっかくお金をかけて外見を綺麗にしたのに、性格が残念だったらすごくもったいないじゃないですか。
「整形する前に内面を磨けば?」と言ってくる人がよくいますが、私は自分の内面を変えるために、外見を変えることも1つの手段だと思っています。ただ決して誤解してほしくないのですが、私はみなさんに整形を勧めたいとは思っていません。
——それはどういう意味でしょうか。
MiRichan 「自分がもっと可愛くなりたい」という“自分のための整形”なら、私はしていいと思います。だけど、「友達にブスって言われたから」「彼氏の理想の顔になりたいから」という“他人のための整形”はオススメしません。
価値基準を自分以外の他者に依存している人は、どれだけ整形しても満足できず、依存症のように整形を繰り返してしまう危険性もあるからです。そもそも同じ部位に何度もメスを入れることはできないので、「本当にその整形は必要なのか」「それは誰のための整形か」とよく考えたうえで、選択してほしいなと思います。
——ご自身は今後、整形をする予定はないのでしょうか。
MiRichan 今のところは特にないですね。自分の中にある理想の「可愛い」には近づけたかなと思っているし、自分自身に満足できているので。
撮影=三宅史郎/文藝春秋