36歳で初めて美容整形を行い、約1000万円を整形に費やした41歳の現役アイドル・MiRichanさん。そのルックスが「40代に見えない」とSNSを中心に話題になっている。

「今は年齢が一番のチャームポイント」と語るMiRichanさんに、年齢にコンプレックスを抱いていた過去や、SNSで整形や年齢について発信する理由、世間の誹謗中傷に対する思いなどを聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く

MiRichanさん ©三宅史郎/文藝春秋

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年齢非公表でアイドル活動をしていた過去

——MiRichanさんは現在、“41歳の現役アイドル”として活動されています。アイドル活動を始めたきっかけを教えていただけますか。

MiRichanさん(以下、MiRichan) 28歳のとき、それまで勤めていたアパレル企業を退職して、昔からの夢だった芸能関係の仕事に挑戦してみたいと考えました。当時はAKBグループを筆頭にアイドル全盛期だったので、「私も今ならアイドルになれるかも」とオーディションに応募したら、運よく合格して。そこから、地元の名古屋で「ご当地アイドル」として活動を始めたんです。

20代後半からアイドル活動を始めたMiRichanさんの整形前

 でもそのあと一旦アイドルを辞めて、雑誌のモデルをやっていたんですよね。モデルの撮影で東京に行く機会が増えてきたので、32歳のときに上京してきたんですけど、当時はモデル活動をしながらもアイドルに未練を残していて……。

 モヤモヤしたものを抱えているときに、「Candye♡Syrup(キャンディシロップ)」というアイドルグループのプロデューサーさんに出会うことができて、36歳から東京でアイドル活動を再開させました。

——以前は年齢を非公表にしていたと伺いました。

MiRichan 私は10代の頃から年齢を重ねることにすごく抵抗があって。「30代はおばさん」というイメージがあったので、おばさんになったらこの世界から消えようと思っていたくらいでした。だから20代のうちに、ずっとやりたかったアイドルの仕事に挑戦したというのもあります。

中学卒業時のMiRichanさん。10代の頃は年齢を重ねることに抵抗があったという(写真=MiRichanさん提供)

 でもアイドルになったら、周りのアイドルの子たちが自分と同年代の人を「おばさん」と呼ぶのを聞いて、今度はそれにひとりで心を痛めるようになったんですよね。何より私自身が、本当の年齢を知られたら誰からも相手にされなくなるんじゃないかと怯えていたんです。だから最初は年齢を非公表にしていました。