そういう人に対しては、SNSに投稿した数枚の写真だけを見て、その人の内面まで判断しないでほしいなとは思います。それにそういったコメントを見ると、いつも私は「『年相応』って誰の基準?」と思うんです。似合うファッションやメイクはみんな違っていて、しかも人はそれぞれ多様な価値観のなかで生きているから、「相応」かどうかは自分が判断すればいいんじゃないかと感じています。
誹謗中傷やアンチコメントと闘っている理由
——確かに、年相応の「相応」に明確な判断基準はないですよね。SNSでは、アンチコメントや誹謗中傷に舌鋒鋭く反論している印象です。
MiRichan 正直、私自身は打たれ強いタイプなので、誹謗中傷やアンチコメントを見ても傷つくことはほとんどありません。全部正論で返せるので。
ただ、年齢のことだけではなく、「ありのままの自分」で生きようとする人を邪魔する声って、現実にはたくさん存在するじゃないですか。そういう声が怖くて、自分の気持ちを抑えて苦しんでいる人もいっぱいいる。だから私は、そういう人のために誹謗中傷やアンチコメントと闘っているというのもあります。いつかみんなが、周りの目を気にせずに自分の好きなこと、やりたいことを楽しめる世の中になればいいなと思いますね。
——SNSでもそういう発信を頻繁にされていますよね。ファンの方からの反響も大きいのではないでしょうか。
MiRichan SNSでは、生き方に関する相談や共感のコメントをいただくことが多いです。例えば、先日は「30歳になったら死にたいと思っていました。でもMiRichanが41歳になってもアイドルを続けて、好きなことを楽しんで生きている姿を見たら、もっと長生きしたくなりました」というDMをもらいました。
そのメッセージを読んだときは、ものすごく嬉しかったですね。私は20代後半で夢だったアイドル活動を始めて、そして36歳で整形をしたことで、自分が“おばさん”と思っていた年齢であっても、もっと可愛くいられるんだと気づいた。そして自分が変わったことで、「年齢に関係なく、好きなことを楽しんで生きていい」と思えるようになったんです。
10代や20代で将来に希望が見いだせなくて生きるのが辛いと悩んでいる人がいたら、私の姿を見てほしいですね。「私も同じ思いをした経験があるけど、今はこんなに毎日楽しんで生きているよ」って伝えることで、少しでも希望を持ってくれたら嬉しいです。