「本当に眠って、ただ朝方「おいおい」と呼んだだけで、それで他に何もなく苦しみもなく逝ってしまったと」

 

めざまし8のカメラの前で、涙を浮かべたのは、10月1日に心不全でこの世を去った、アントニオ猪木さんの弟・啓介さん。兄・猪木さんとの最後のやりとりが明かされました。

アントニオ猪木さんの弟・猪木啓介さん:
苦しんで死んだわけじゃないし、本当に眠って。ただ朝方、「おいおい」と呼んだだけでそれで、他に何もなく、苦しみもなにもなく逝ってしまったと、まあ、素晴らしい人生だったんじゃないんですかね。みんなに好かれて幸せに旅立ったんじゃないかと思いますけどね。

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亡くなる直前、猪木さんの部屋を訪れた啓介さんは、こう呼び止められたといいます。

アントニオ猪木さんの弟・猪木啓介さん:
兄貴から最後というか、30日の晩ですね。色々と我々遅くまでいて、たまたま兄貴が「ちょっと来い」という合図をしたので。部屋の方に入っていって、横になって「ドアを閉めろ」と言うから、何か俺に言いたいことがあるのかなと思って、ドアを閉めて横に座ったら、何か口をパクパクしていることは事実なんですが、何を言っているのか、ちょっと言葉がはっきりしてないので分からなかったので。「何?」いう質問をしたんですが、そのまま眠るように目をつぶって、たまに目を開けてある場所だけをじーっと見ているので、「あぁ誰かお向かいに来てるのかな」って感じだったんですよね

その数時間後のことでした。

アントニオ猪木さんの弟・猪木啓介さん:
顔を触ったらまだまだぬくもりも普通でしたから、大丈夫なのかなと思って見てたんだけど、息もしてないようだし、先生が来てから、すぐに診断したら死亡しておりますということで、7時40分という時間で死亡診断書を書かれました

啓介さんが見守る中、猪木さんは、静かに息を引き取ったといいます。

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