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林下 たぶん本人はその500万円を元手に、何かのギャンブルで一発逆転を狙ったんでしょうけど、なかなかそううまくはいかないですよね。

 仕方がないので家族で力を合わせて返済しています。長男がコンビニの正社員で社宅に住んでいるので、俺も許可をもらってそこに転がり込んで、2人の給料を合わせて毎月51万円ずつ返していました。それが今年の3月からは37万円になり、少し楽にはなったのですが、今度は俺がそれまでの仕事を辞めて無収入になったので、今は長男と四男で返してくれています。

――2人の息子さんもまだ20代で遊びたい盛りだと思いますが、嫌な顔ひとつせずに借金を返しているんですか?

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林下 そんなわけないでしょ、我が家はおかしな宗教じゃないんだから(笑)。2人とも「しょうがねえなあ」とブツブツ言いながら頑張って働いてますよ。来年からは俺が1人で返すからとなだめながら、どうにかやっている感じです。

 でもおかげで、借金は600万円台まで減りました。順当にいけば来年11月には完済できるでしょう。

 

三男がお金を必要としたワケ

――それにしても、息子さんはなぜそんなにお金が必要だったのでしょう。

林下 三男は結婚していたのですが、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療を続けていました。しかし、その頃はまだ保険の適用外でしたから、治療費がけっこう嵩んでいたのだと思います。あれ、高ければ毎回10万円くらいするんでしょう?

 5年ほど治療を続けたところでようやく子どもを授かりましたが、その時点ですでにけっこう使い込んでいたわけですよ。それがバレてこんなことになってしまったから、嫁さんとも即離婚です。おそらく、生まれた子どもの顔も満足に見ていないんじゃないかな。

――ご本人(三男)と連絡はついているんですか?