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 そのとき中さんは「(メガドライブはセガ史上)もっとも良いハードだった」「まだまだ戦えた」ということをおっしゃっていたんですよね。だから、そういう古き良き職人気質が存分に発揮されていたのがメガドラだったんじゃないかな、という気はするんです。

 現在のハイスペックなゲームハードとは全然違って、限られた性能を限界まで引き出すこと、それにトライする心意気にこそ価値があって、その切磋琢磨こそがゲーム開発の醍醐味である――メガドライブミニ2には、そんな開発者の想いが詰まっている、と思いますね。

CPU性能を誇る「16-BIT」の文字がまぶしい懐かしのメガドライブ ©iStock.com

3、ドリカムも熱く語る「ソニックの海外人気」 を体験するなら…

――なるほど。まさに「物作り」って感じですね。

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 あと、メガドラは海外での人気がすごかったんです。海外では「GENESIS」という名前で売り出されていたんですけど、任天堂のマリオに対して「ソニックはCOOL!」っていう。

――今年の8月には、ソニックの映画(『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』)も公開されましたし、たしかに海外での人気は根強いものを感じます。

林 いまだに「セガは海外では任天堂に勝っていた!」ってことを言っている人もいますからね。

 このあいだ『G—レコ(ガンダム Gのレコンギスタ)』の取材でドリカム(DREAMS COME TRUE)の中村(正人)さんをインタビューしたとき、たまたま『ソニック』の話になって。中村さんは『ソニック』の音楽を担当されていますから「海外で大人気ですよね」って軽く話したら、いきなり「そうなんだよ! ソニックは海外ではマリオに勝ってたんだよ!」って熱く語り出して(笑)。

――どこか心の琴線に触れたんですね(笑)。

 そういった海外人気もあって、メガドラには海外ゲーム、いわゆる洋ゲーから移植されたものがたくさんあるんです。

 メガドライブミニ2に収録されてるタイトルだと『エコー・ザ・ドルフィン』はオススメですね。プレイヤーは主人公のイルカを操作して海を泳いだりジャンプしたりするんですけど、アンビエント系のホワワワ~ンみたいな操作音も相まって、操作するだけで気持ちいいし、全体にオシャレなんです。

――いいですね。なんだか楽しそうです。