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 メガドライブミニ2に収録されているものだと『シルフィード』『夢見館の物語』『エイリアンソルジャー』などの名作が続々生まれた黄金時代。ただ、当時は国民機ファミコンの後継機であるスーパーファミコンが一世を風靡していたこともあって、このあたりのゲームは世間一般レベルではあまり知られていないと思うんですよね。だから、この機会にプレイしてもらえたらなって思います。

2、メガドライバー専用ソフト『エイリアンソルジャー』

――なるほど。では、そんな知られざる“黄金時代”のソフトでどれかひとつあげるとしたら何になるでしょうか。

 いま言ったタイトルの中で言うと1995年2月に発売された『エイリアンソルジャー』。これは、すごいですよ。いきなりタイトル画面に「FOR MEGADRIVERS CUSTOM」って表示されますからね。メガドライバー専用(笑)。

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起動画面からも熱量があふれる『エイリアンソルジャー』(SEGA公式HPより)

 90年代は任天堂、ソニー、セガがゲームハードの覇権を争っていた時代で、ソフトメーカーの中には複数ハードに対応したマルチプラットフォームを展開したところもあったわけですが、そんな時代において起動画面から他社への移植を全力で拒否してます(笑)。

――開発側からもすごい熱量を感じますね。

 『エイリアンソルジャー』を開発したトレジャーは『ガンスターヒーローズ』『ダイナマイトヘッディー』『幽☆遊☆白書 魔強統一戦』などの名作ゲームでメガドラ黄金期を支えた最重要メーカーなんです。

 そのトレジャーがメガドラ末期、前年にはセガサターンとプレイステーションが登場した時期に、ROMカセットで発売、職人的な技術で作り込んだメガドライバーへの挑戦状が『エイリアンソルジャー』。「メガドラ史上ナンバー1」という呼び声も高い、正真正銘の名作ですね。

ちなみに、セガサターンやプレステとメガドラのちがいって…?

――セガサターンやプレイステーションと、メガドラの違いってソフトがCD-ROMかどうか、なんですか?

 いや、メガドラにもメガCDがありましたから、そのあたりの目くばせも当然あったとは思うんですよ。でも、面白いのは2004年に『メガドライブ大全』(太田出版)という本で中裕司さん(『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の開発者)を取材したとき、中さんが「僕、CD(-ROM)ダメなんですよ」「1回CDを入れたら、出すのが面倒くさいから」って断言されてて(笑)。

――身も蓋もないですね(笑)。