「まず200万円部分の返金を求めています」
「5月頃に対談動画自体はB社から送られてきましたが、らすかるさんのYouTubeチャンネルには一向にアップされませんでした。B社に確認すると、『契約したらすかる氏に依頼しているが、商品に対してあまり前向きでないので忙しいことを理由に引き延ばされている』という内容の返事が来ました。契約にはらすかるさんのメインチャンネルにアップしてもらう内容が含まれていたので、これはハッキリした契約違反。そうこうしているうちにC氏は電話にも出なくなりました」(同前)
10月30日現在、サプリのYouTube動画の再生回数は92回で登録者数はわずか6人となっている。A社はB社に対し、5月にコンサルティング契約、6月にECサイトの業務委託契約の解除を通知した。
現在A社は、B社に対して弁護士を通して返金を求めているという。
「B社に依頼した内容のうちECサイト自体は制作されましたが、クオリティが低く修正依頼にも時間がかかり、応じてもらえない時もありました。インフルエンサーを起用したマーケティングについては、らすかるさんのYouTubeチャンネルに動画がアップされていない以上、契約違反と言わざるを得ません。10月3日付けでまず200万円部分の返金を求めています。警察にも相談中で、法的措置の準備も進めています」(同前)
一方で新井氏に対しては、特に請求などはしていないという。
「らすかるさんには動画撮影の際にもよくしていただきましたし、今後も信頼できる関係を構築して改めて協力していただけるのであれば争うつもりはありません」(同前)
YouTuberなどネットインフルエンサーをマーケティングに起用する会社や組織は増えているが、依頼する側も受ける側も経験が少ないことから、トラブルになるケースも多い。今回の新井氏をめぐるトラブルもその1つだろう。
B社は当初朝倉氏のキャスティングを提案してA社との契約を成立させているが、朝倉氏が所属する事務所に確認すると以下の回答を得られた。
「2022年2月頃にC氏から、トライフォース赤坂(朝倉氏の所属ジム:編集部注)宛に提案書とサプリが届いた報告を受け、(おそらく提案書が届いたのは2022年1月末あたりかと思います)その後にその書類とサプリを私(担当者)の方で受け取り、内容を確認した上で2022年2月1日にメールにてご提案をお断りしております。朝倉未来が使用したかどうかの確認の連絡が2022年4月にもきておりましたが、使用していないため、こちらのメールには返信はしておりません。よって、提案の段階でお断りしておりますので300万円で請け負うと承諾した事実はございません」
この主張が正しければ、B社は確約のない大物YouTuberの名前をフックにA社に契約を迫ったことになる。そして新井氏は今回の金銭トラブルについて、こう説明した。