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望遠撮影──Pixelの30倍ズームはiPhoneを圧倒

 Pixelは、最大30倍のズームを搭載するのがひとつの目玉です。カメラの操作画面を見ると、これまでの「4x」(4倍という意味)に代わって「5x」というアイコンが表示されており、デジタルズームと組み合わせて最大30倍での撮影が行えます。iPhoneは光学3倍、デジタル15倍が限界ですので、風景写真など、遠くを撮影する場合にはPixelに分があります。

 もっとも実際の撮影シーンでは、こうした望遠系のレンズを使う機会は決して多くなく、むしろ1~3倍程度の低い倍率を小刻みに切り替えられるほうがありがたい人も多いのではないでしょうか。今回のPixelの場合、光学2倍から5倍へと急拡大されてしまうため、日常的な撮影では逆に使いづらくなった印象です。

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 一方のiPhone 14 Pro Maxは、これまでの「1x」と「3x」の間に「2x」を新たに用意し、タップでの一発切り替えを可能にするなど、倍率よりも日常での使い勝手を重視した改良が施されています。使いやすさだけで言えば、iPhoneのほうが上のように感じられます。

Pixelはこれまでの「4」倍がなくなり、新たに「5」倍が追加されました
iPhoneは「3」倍止まり。ただし新たに「2」倍が加わって使い勝手は向上しています
この風景写真の「赤丸印」をそれぞれズームすると…
Pixelの30倍ズームで撮影(写真のリサイズ以外は無補正)。塔のディテールまできちんと描写されているのが驚きです
こちらはiPhoneの15倍ズーム(写真のリサイズ以外は無補正)。やや無理があるのか、塔の細かいディテールが失われてしまっています。倍率もPixelには及びません