バッテリーの持ち──実質的に引き分け?
バッテリーの持ちはどうでしょうか。明るさを100%、音量オフの状態で「ABEMA」アプリを連続再生したまま放置しておいたところ、iPhoneは12時間43分、Pixelは13時間24分でバッテリーがなくなりました。Pixelのほうが優秀……と言いたいのですが、時間差はわずか30分ちょっとにすぎません。
これが2~3時間もの差がついているならまだしも、ほんの30分ちょっとであれば、設定ひとつで容易に逆転するレベルだけに、実質引き分けと言えそうです。ちなみに海外サイトでの同様のテストでは、YouTubeの連続再生で逆にiPhoneのほうが長持ちしている事例もあったりと、真逆の結果が出ている場合もあります。
総合評価──どちらがより「スゴい」のかというと…
最後に価格とパフォーマンスについて見ていきましょう。価格については、同じ128GBモデルで比較すると、Pixelは124,300円。iPhoneは164,800円。iPhoneは円安の影響でやや値上がりしているのに対して、Pixelはかなり“頑張った”価格です。
さらにPixelは他社製品も含めた下取りキャンペーンを実施しており、これを活用することで、より少ない負担で購入することもできます。お財布に優しいのはPixelであることは間違いないでしょう。
ただベンチマークでは、iPhone 14 Pro MaxはPixel 7 Proに比べて1.5~1.8倍程度のスコアが出ることが多いようです。OSが異なる以上、ベンチマークの結果だけで優劣をつけるのは適切ではありませんが、単純にプロセッサの性能だけであれば、iPhone 14 Pro Maxのほうが性能は上で、これらを考慮すると上記の価格差も納得が行きます。
これらをひっくるめて考えると、トータルでは甲乙つけがたいというのが、今回使ってみた印象です。Google純正という強みもありまたたく間にトップブランドにのし上がってきたPixelと、文字通りの王者であるiPhoneの戦いは、今後も続くことは間違いなさそうです。