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 店は小さなプレハブ小屋で、すだれがかかった渋い外観だ。店内は板の間に雑多に椅子が置かれている。お客さんからもらったものが多いという。店を囲んだすだれの上部には隙間があって風が通り抜けるため、換気はすこぶるよい。冬には薪ストーブが設置されるという。アウトドア感覚抜群だ。

メニューと店名を記したきれいな黒板
アウトドア感覚抜群の店内

「おばちゃんの店」は原雪子さんが経営する創業38年の店である。出身は青森県下北地方とか。元気そうなおばちゃんはこの秋に83歳になるという。

「おばちゃん」こと原雪子さん(83歳)

「Aセット(Bin丼・たぬきそば)」(600円)を注文

 さっそく黒板メニューを見てみる。とにかく安い。「かけそば」280円、「天ぷらそば」400円である。しかもどんぶりものやセットメニューには学生割引がある。聞くと伊奈学園の学生さんが土日の部活後に来てくれるそうで、それなら学割をやろうという流れで始めたらしい。

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 メニューには「Bin丼」なる不可解な名前の一品がある。おばちゃんに聞いてみると「うまいわよ~」とのこと。そこで、「Aセット(Bin丼・たぬきそば)」600円を注文してみた。

とにかく安いメニューがずらり

 厨房でおばちゃんが作業する様子をみせてもらいながら、いろいろ聞いてみた。