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激辛マニアが明かす「特に辛かった」料理は……?

 山田さんは、20歳で激辛にハマって以来、30年以上ギブアップをしたことがない。2021年にYouTubeチャンネル「激辛山田チャンネル」を開設してから、激辛で有名な100店近くを回り、いずれの最強メニューも完食してきた。

「お店によっていろいろなメニューがあります。ギネス級の唐辛子を使っているもの、辛さが最初に来る唐辛子と後から来る唐辛子を組み合わせているもの、一味唐辛子をスプーン100杯分入れているものなど。カプサイシンエキスという、辛み成分を人工的に生成したものもあって、それを使ったメニューは辛いというより口が痛かったり。一口に“激辛”といってもいろんな種類があるんです」

三日月商店の「悶絶激辛みそラーメン」

 なかでも、特に辛かったと振り返るのは、鳥取県にある三日月商店の「悶絶激辛みそラーメン」。ギネス級の唐辛子を3種類ブレンドしている、唐辛子界のアベンジャーズのような一杯だ。山田さんは表情を変えず、箸も止めずに完食したが、あまりの辛さに途中から手は震え続けた。

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激辛料理を食べ続けるために大切なこと

 ときに辛そうな様子を見せることはあるものの、無敗を続けてきた山田さんの、圧倒的な強さの秘訣は何なのか。意外なことに、メンタルがもっとも重要だという。

「辛い、こんなの食べられない、あとでおなかを下してひどい目にあう、もう止めたい……と思うと、体が拒否反応を起こして、手が動かなくなるんです。だから僕は、『大丈夫、食べられる』『完食すれば解放される』と考えるようにしています。すると『もう嫌だ』から『完食してやる』に脳のスイッチが切り替わって、不思議と食べられてしまう。気の持ちようなんですね」