文春オンライン

「客が苦しむ姿を見るのが好き」な料理人すら唖然…強烈すぎる“激辛料理”を食べ続けてきた男性(54)が明かした“健康被害”のリアル

関西の激辛王・山田順一インタビュー #2

2022/12/18

「激辛チャレンジ」がテレビやYou Tubeの定番企画になり、コンビニや飲食チェーン店でも気軽に激辛メニューを体験が可能な時代。そんな、いまに通じる激辛ブームは1980年代に始まったといわれている。つまり、「激辛」はすでに30年ほどの歴史を持つ「定番ジャンル」のひとつなのだ。

 そんな流行を長きにわたってけん引してきた「関西の激辛王」山田順一さん(54歳)という男性をご存知だろうか。好事家であれば、『探偵ナイトスクープ』に出演し、激辛料理をペロリと平らげる同氏の姿を思い出すだろう。

 今回は、激辛とともに人生を歩んできた山田さんに、「激辛」に出会ったきっかけ、そして、「激辛界」における今後の展望について話を聞いた。

◆◆◆

意外な“激辛との出会い”

 山田順一さんは大阪で生まれ育った。家庭は厳しく、両親の言うことは絶対。サッカーチームに入りたくても、「野球にしなさい」と言われると従うしかなかった。裕福でなかったことも重なり、「早く自分で稼ぎたい」「好きなことをしたい」という思いが幼少期から醸成されていった。

 中学卒業後は夜間高校に入学し、昼間は鉄工所で働くように。20歳で運送会社を起こし、スナック経営などにも手を広げて、良いときは年商1億円も稼いだが、失敗して無一文にもなった。人に騙されたり、数百万円を貸して返って来なかったりしたこともあった。現在は、約15年前に始めた運転代行業の社長を務めている。

激辛料理を食べる大会に出場した際の激辛山田さん(右)

 これだけを読むと、なぜ山田さんが激辛料理に目覚めたのか、まるで想像できない。話を聞くと、転機は20歳の頃だったという。拳法を習っていた山田さんが、どうしても勝てない相手がおり、その彼が食べていたのがキムチだった。いったい、それがなぜ激辛との出会いに通じるのか。

「彼は体が大きいわけでもなく、特別なトレーニングをしているわけでもない。それなのに、組み合うといつも2~3メートルはぶっ飛ばされていました。その彼の家に遊びに行ったら、キムチを出してくれて。聞くと、毎日キムチを食べていて、風邪ひとつ引いたこともないというんです。健康にもいいし、強くなるのなら、俺も食べないといけないのかなと」