NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は終盤に入り、きょう11月20日放送の回では鎌倉幕府の3代将軍(鎌倉殿)・源実朝に悲劇が訪れようとしている。物語はこのあと承久の乱へと突き進む。そのなかでますます存在感を強めているのが、初代鎌倉殿の源頼朝の妻で、実朝の母親である北条政子だ。劇中ではその政子を、ちょうどきょう42歳の誕生日を迎えた小池栄子が演じている。

小池栄子 ©文藝春秋

大河ドラマ出演で涙した過去

 小池の大河出演は、2005年の『義経』で巴御前を演じて以来17年ぶり2度目となる。『義経』のときには、自分が初めて出る回を家で一人で見ていて、「巴 小池栄子」とオープニングで名前が出たことに感動して涙が出たという(『週刊文春』2005年4月21日号)。

 巴御前は政子と同時代の人物である。じつは小池は『義経』出演時に、《今度、機会があるなら北条政子(中略)の役もやってみたい。なんてイヤなヤツなんだ~ってみんなが思うようなそんな役。かっこいいよ!》と話していた(『ザテレビジョン』2005年6月24日号)。17年越しにそれが実現したことになる。もっとも、『鎌倉殿~』の政子はけっして「イヤなヤツ」ではなく、慈悲深い女性として描かれている。

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「水着をやらないタレント」として売り出されるはずが…

 いまやすっかり俳優としての活動がメインとなっている小池だが、まず注目されたのはグラビアアイドルとしてだった。最初の所属事務所も、80年代から2000年代にかけて多くの人気グラビアアイドルを輩出したイエローキャブである。