「親方の言ってることが怪しいなと思っていた」
記者「これは僕の想像なんですけど、それでも間違いないと思うんですが、彼は黒幕じゃない。
実際に不適切な相撲を春日錦しかやらなかったのか? 単に今回たまたま、動かぬ証拠を突きつけられて、そういったものが出てきた以上は男らしく全てを背負って貫くしかなかったのではないかと」
姉「そういうことですね。(中略)親方にも言われていたんですが、2010年6月の野球賭博の一件でね、スゴイものがあったと思います。それが毎日新聞さんからの40人の関与がどうのって記事で……その記事が出た時に春日錦が親方から『部屋から出るなよ』と言われていたと。
私はその(親方の)言ってることが怪しいなと思っていた。なぜかと言うと、野球賭博の時も親方は『孝洋(注:春日錦の本名)、お前やってるだろ?』と。で、春日錦は『僕やってませんよ』と。それでも(親方は)『だけど過去にやっていただろ?』って。(中略)
姉の主張「春日錦は黒幕じゃない」
今回ボイスレコーダーも聞かせますがね、今回ウチの弟が『ヤクザ使う。あとは徹底的にやるぞ』と言われていて。狙われてるんですよ、恵那司(えなつかさ。注:八百長に関与し、春日錦とメールのやり取りをしていた力士)も狙われている。お前も身を隠しておけ。そういうのはボイスレコーダーで言ってました。
もう、私たちも親方を信用してないの。だから、あの子が黒幕にならなければ収まらなかったと思うんですよね。でも、これからの人生長いですよ。あの子がその後も保証もなしで、親方は『明日からお前は他人だ、俺は関係ない』って。孝洋は『ファンもいるし、申し訳ないと謝りたい』と思っても、そういう場にも出させてもらえない。本当に黒幕に仕立てられてしまった。(中略)
私が記事にしてもらいたい事は、弟は黒幕じゃないってことなんですよね。だけどそれを示す証拠は、他のみなさん口をつぐんじゃってる。なぜかというと証拠はすべて春日錦から出ていることになっていると。そうですよね?
だから、私は記者さんにこれが事実なんですよ、と伝えたい。私は自分からこういう記事にして出してくださいとは言わない。だけど、これが事実なんです」