今から18年前の2004年、草彅剛さん主演のドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』(フジテレビ系)が大ヒットした。父と娘が絆を深めて行く様子に多くの人の感動を呼び、平均視聴率は20%超え。放送終了半年後には、父娘の半年後の姿を描いた特別番組まで放送された。
このとき、草彅剛さんの娘役「小柳凛」を演じたのが、当時7歳だった俳優の美山加恋さん(25)だ。美山さん演じる“凛ちゃん(りんちゃん)”は視聴者の心を掴み、美山さん自身も「天才子役」としてお茶の間の人気者となった。
2022年で芸能界デビュー20周年を迎えた美山さんに、芸能界入りのきっかけ、そして「天才子役」と呼ばれていた当時の様子を振り返っていただいた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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ABEMAで9年ぶりに草彅剛さんと再会
――『僕と彼女と彼女の生きる道』の放送から18年経った今年、ABEMAで共演した草彅剛さんとのツーショットが話題になっていましたね。
美山加恋さん(以下、美山) お会いするのは9年ぶりだったのですが、「今年の12月で26歳になるんですよ」とお伝えしたらびっくりされました(笑)。
草彅さんは言葉数が多いタイプではないので、久しぶりの再会と言ってもたくさんお話をしたわけではないのですが、一緒にいるだけでなんとなく安心できるというか……自分が幼い子どもに戻ったような気持ちになりましたね。
――草彅さんとはどんな話を?
美山 「お母さんは元気にしている?」って聞かれました。『僕カノ』の撮影をしていた頃、私はまだ7歳だったので、撮影現場にはいつもお母さんが付き添ってくれていたんですよ。
草彅さんに限らず、子役時代からお付き合いのある方には、よくお母さんの近況を聞かれますね(笑)。
5歳で芸能界入りのきっかけ
――私も『僕カノ』を見ていましたが、凛ちゃんの健気な姿に毎週、胸を打たれていました。7歳であの演技をしていたなんて……。そもそも、美山さんが芸能界に入ったきっかけはなんだったのでしょう?
美山 5歳の頃、「ちゃお」という漫画雑誌をよく見ていて。その雑誌のなかに、芸能事務所のレッスン生募集の広告が掲載されていて、それを見て応募しました。
――それは、俳優に憧れていたからですか?