見逃せないのは「ヒラヒナ」という新たなポケモンだ。ひらひらフリルの謎めいたルックスで、うっかりスルーしてしまったのだが、鳥パーティを組むのなら外せないポケモンである!(ヒラ“ヒナ”という名前から推測するべきだった)進化すると、なんと美しきダチョウポケモン「クエスパトラ」へと変貌するのだ。ダチョウっぽいポケモンは過去にもドードリオなどがいるが、より明確にデザインをダチョウに寄せている点に注目したい。
他にも、イキった髪型のインコだがプレイヤーを親切にも空輸してくれる「イキリンコ」、コウノトリのような見た目だが意外と凶悪な「オトシドリ」など、妙にクセの強い鳥ポケモンたちの活躍も要チェックだ。
過去に登場したヤヤコマやムックルやココガラ(それぞれ強力な鳥ポケモンに進化)、ヤミカラスやチルットなどキュートな鳥ポケも数多く再登場してくれるので、ぜひ鳥パーティでの攻略にトライしてみてほしい。
ただし必然「ひこう」タイプに偏るせいで、「でんき」タイプのジムリーダー・ナンジャモにはかなり苦戦した。「じめん」タイプの鳥ポケモンが待望される…(アナホリフクロウなんかどうでしょう)。
マニアックな「生きもの」目白押し!
他にも「そうきたか!」と生きもの好きを唸らせた、新たなポケモンたちを何種かあげておきたい。
メキシコサンショウウオ(通称ウーパールーパー)をモチーフにした「ウパー」は、ポケモンSVの舞台・パルデア地方では異なる姿(リージョンフォーム)で登場し、タイプも「どく/じめん」に一変すると予告され、ウパーファンを沸かせた。そして「進化後のヌオーはどんな姿かな~」とウパーを育てたトレーナーをさらなる驚きが襲う。パルデアのウパーは姿どころか名前すら違う、完全な別ポケモン「ドオー」に進化したのだ!
2足歩行していたヌオーに対して、ドオーは四つん這いで、元ネタであるオオサンショウウオ特有のズッシリ感をより強調した体型になっている。アザラシのような丸っこさもたまらなく愛おしく、抱きしめたくなる。ぬいぐるみ化してくれ(絶対出す気だろ任天堂!)。
ドオーは「とげうおポケモン」の名前通り、背中から6本の「トゲ」を生やして攻撃するのだが、なんと現実にそっくりな行動をする生きものがいる。その名も「イベリアトゲイモリ」! 体から突き出る肋骨を「トゲ」のように使って捕食者を撃退するという、漫画みたいな(“露骨な肋骨”…)破格の能力をもつイモリだ。さらに有毒な分泌物もトゲに塗りたくり、自分を食べようとした捕食者に地獄をみせる。
肋骨が体を突き破ったら死ぬのでは?と人間的には思うが、そこはイモリならではの驚異的な再生能力のおかげで平気なようだ。生息地も(パルデアのモデルである)スペインだし、ドオーの元ネタで間違いないだろう。また凄い生きものを拾ってきたなと感心する。
寿司にそっくりなポケモン「シャリタツ」のモデルは?
ストーリー後半に出てくる、かわいらしい魚のようなポケモン「シャリタツ」。その見た目は…寿司!!
ご丁寧に鳴き声も「スシスシー!」とかなので、元ネタは寿司だろう(ネタだけに)……と思いきや、実はれっきとしたモチーフ生物がいると思われる。それは「ウオノエ」だ。