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「ポケモン」最新作が“期待外れの評価”になってしまった4つの理由

なぜファンに純粋に喜んでもらえなかったのか?

2022/11/23

genre : エンタメ, 社会

 2022年11月18日に、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、『ポケモンS・V』と表記)が発売された。年末に向けて発売されるポケモンの完全新作ということで、ファンの期待はとても大きいものになっていた。

 しかも『ポケモンS・V』は従来の作品と異なり、広大な世界を自由に冒険できるオープンワールドを採用している。オープンワールドの細かい定義は難しいところなのだが、ひとまず「広い世界を思うように冒険できるゲーム」と解釈してもらえばいいだろう。

Metacriticのキャプチャー

 しかし、そんな期待の新作の評価はあまり芳しくない。レビュー集積サイトMetacriticのメタスコア(*1)は、記事執筆時点で76点といまいちな評価になっている。

*1 Metacriticが各レビューサイトからレビュースコアを集積し、その平均の値を表したもの。評価は100点満点。

世界的な評価が芳しくないポケモン新作

「76点なら悪くないのではないか?」と思うかもしれないが、これは世界中で人気のIPであるポケモンとしては物足りない数値だ。2022年1月に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』は83点、2019年11月に発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』は80点なのに、それを下回っているのである。

 なお、発売後の致命的なバグが話題になるなど、大きな問題を抱えていた『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』のメタスコアは73点で、さすがにそれは越えているが高い評価とは言い難いのが現状だ。

 オープンワールドを採用し、大きく進化する『ポケモンS・V』であればこれらの作品は軽く越えてもおかしくなかったはずだ。おまけに、本作を体験したプレイヤーは「楽しめたとしても気になる部分が非常に多い」と語るケースが多い。はたしてこの作品にどんな問題があったのか、4つの理由で解説する。