理由3:ユーザーの目が肥えている可能性がある
2021年12月にテレビ朝日で放送された「テレビゲーム総選挙」という番組をご存知だろうか。国民5万人による投票で最も人気のゲームを決めるというもので、1位には『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が選ばれていた。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は2017年に発売されたゲームで、こちらもオープンワールドの作品といえる(公式には「オープンエアー」という呼称)。
本作は過去シリーズ作と異なり、広大な世界を自由に冒険できるようになったし、目の前に巨大な崖があったとしても強引に登っていくことすらできる。武器の選択肢もさまざまだし、どこをどう冒険するかもプレイヤー次第。謎解きの答えも1種類ではなく、自分なりの答えを見つければよいのだ。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』はアクション要素が強く、ゲーム慣れしていない人にはやや難しいゲームといえる。しかしながら、少なくとも「テレビゲーム総選挙」では大きく支持されるようなタイトルになっているわけだ。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のメタスコアは97点で、新しい可能性を打ち出したゲームとして評価も非常に高い。筆者の私見としては、従来のオープンワールドの要素を組み合わせつつ、その体験がより円滑になるような仕組みを多数用意しているところが優れていると考えている。
つまり、「ゼルダの伝説」はいろいろなゲームを参考に独自の可能性を打ち出したオープンワールドになったのに、ポケモンは未だに進化しきれていないオープンワールドに見えてしまうわけだ。
もちろん、世の中には「ゲームはポケモンくらいしか遊ばない」という人もいるわけで、そういった人たちに『ポケモンS・V』が受け入れられる可能性はあるだろう。ただ、目が肥えているユーザーからは冷たい目で見られることもあるわけだ。