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2023年の論点

2022年は即位後初の外国訪問。2023年に期待される「地方公務の本格再開」という皇室“次のステップ”

2023/01/01

source : ノンフィクション出版

genre : ニュース, 皇室

 天皇皇后両陛下は、2022年9月19日、英国のエリザベス女王の国葬に出席された。陛下が王室や元首の葬儀に参列することは、皇室の慣例からすると異例のことだったが、英国からの招待に快諾なさったといわれた。

 日本の皇室と英国王室の関係は深い。天皇即位後の翌年(令和2年・2020年)には、両陛下となって初めての外国訪問先を英国に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。

 陛下は、雅子妃殿下(当時)がご懐妊なさった時に、エリザベス女王やチャールズ皇太子から温かいお祝いの言葉を受けたことがあり、英国での再会を楽しみになさっていたといわれたが、叶わないままだった。

英国王室は、日本の皇室が最も影響を受けたヨーロッパの王室

 英国王室は、日本の皇室が最も影響を受けたヨーロッパの王室と言われる。昭和天皇、上皇陛下から、天皇陛下へと三代に渡り受け継がれてきた関係で、エリザベス女王の国葬での各国王室参列者席の六列目という順位からも、親交の深さが感じられた。

エリザベス女王の国葬参列のため、宿泊先のホテルを出発される天皇、皇后両陛下 ©時事通信社

 陛下は皇太子時代に英国のオックスフォード大学マートン・カレッジで2年間の留学を経験したこともある。世界の若者と交流しながら協調と平和友好を学んだ思い出の地でもあった。

「エリザベス女王とは、バッキンガム宮殿でのお茶会のほか、バルモラル城ではバーベキューや、女王が運転する車でドライブするなど、家族のように過ごされたそうです」(宮内記者)

 皇后も皇太子妃となる前の勤務先の外務省の研修留学で、オックスフォード大学で学ばれた。同時にお妃候補としてもいち早く名前が挙がっていて、マスコミから追い回されるという一幕まであった。だが英国で苦労しながら学ばれたことで、意志を貫かれる強さを身に付けられたともいわれた。