「ロックマン」は日本を代表するゲームキャラクターのひとりだといえるだろう。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにも出演しているし、ゲーム好きならまず知っているであろう有名キャラクターだ。

『ロックマン』キーアート 画像はカプコン公式Twitterアカウントより

 そんなロックマンのゲームが発売されたのは、今から35年前の1987年12月17日。オリジナル作品ということで企画の立ち上げは難航したそうだが、前述のようにいまでは多くのファンがいる立派なシリーズとなっている。これまで発売されたシリーズ作品数は158本にも達しており、シリーズ累計売上は3800万本を記録している(*1)

*1 カプコン公式サイト シリーズソフト販売本数参照

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 そんな有名キャラクター、ロックマンは何が優れているがゆえにいまも生き残っているのだろうか。35周年のいま、改めて振り返ってみよう。

『ロックマン』の革新的特徴

 初代『ロックマン』が発売された1987年は、現在とかなり状況が異なる。ファミリーコンピュータで『スーパーマリオブラザーズ2』や『悪魔城ドラキュラ』が発売されたのが前年の1986年であり、アクションゲームというジャンルもいまほどは進化してなかったわけだ。

 もともとアクションゲームというジャンルは、アーケードゲーム(ゲームセンターなどに設置される業務用ゲーム機)の流れを汲んでおり、必然的にそれに似る傾向があった。

 アーケードゲームは客にコインをたくさん入れてもらうと儲けに繋がるわけで、必然的にそれを促進するための作りが用意されている。例をひとつ挙げると、残機(プレイヤーキャラクターの残り数)という要素が該当する。やられて残機がなくなるとゲームオーバーになり、そこからまたコインを入れればコンティニューでき、残機が増えるわけだ。

 しかし、一度買ってしまえば何度も遊べる家庭用ゲーム機において、この仕様は本来必要ない(ゆえに昨今のアクションゲームにおいて、残機というシステムは存在しないか、あっても事実上無意味になっているケースが多い)。それでも、残機を含め、さまざまなアーケードゲームの仕様を引き継いでいることが多かったのである。