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〈本日で発売35周年〉シリーズ作品は150以上、累計売上は3800万本…『ロックマン』が歴史に名を刻む作品である“納得の理由”

〈本日で発売35周年〉シリーズ作品は150以上、累計売上は3800万本…『ロックマン』が歴史に名を刻む作品である“納得の理由”

2022/12/17

genre : エンタメ, 娯楽

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『ロックマン』をオマージュしてつくられた数々の傑作

 さらに注目したいのが、『ロックマン』から影響を受けた傑作がたくさん登場している部分である。いまは『ロックマン』を遊んで育った人たちが作り手側に回っており、そのリスペクトを作品上で表現しているのだ。

『Cuphead』画像はMade with Unityより

 1930年代のカートゥーンアニメを再現した高評価アクションゲーム『Cuphead』では、『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』に登場したドラゴンのボスにそっくりなキャラクターが登場する。足場が少ないステージの構造もそっくりで、これは明らかなオマージュだ。

『Celeste』画像はSteamより

 己を見つめ直すために山登りをする高評価アクションゲーム『Celeste』においても、『ロックマン』へのオマージュが存在する。本作の主人公はトゲに触れるとやられてしまい、ロックマンそっくりに爆発して消えるのだ。

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『Cuphead』も『Celeste』も高難易度のアクションゲームであり、『ロックマン』から影響を受け、傑作と評価されるタイトルである。『ロックマン』シリーズそのものの勢いは弱くなったかもしれないが、その志を引き継いだゲームがいまも第一線で活躍を続けているのだ。

 やはり『ロックマン』は偉大なゲームである。一時期は間違いなく大きなフランチャイズになったし、業界に大きな影響を与えたのも間違いない。願わくば、再び新作で大きな盛り上がりを見せてほしいところだ。

〈本日で発売35周年〉シリーズ作品は150以上、累計売上は3800万本…『ロックマン』が歴史に名を刻む作品である“納得の理由”

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